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経済安全保障の強化を求める緊急提言(2021-05-22 19:37:31)

2021-05-22 21:20:53 | On the Road


★さて、これが提言の全文です。

内閣総理大臣 菅義偉殿
内閣官房長官 加藤勝信殿

経済安全保障の強化を求める緊急提言
                                         令和3年5月21日
                  日本の尊厳と国益を護る会(護る会)

 差し迫った対処を要する日本の課題のひとつが、経済における安全保障にあることが明らかになっている。
 まず憂慮すべき事案が頻発している。「LINEの情報漏洩」「東芝の経営不安」「中国企業テンセントによる楽天への出資」、さらに、JAXA ( 宇宙航空研究開発機構 ) や防衛産業をはじめ日本の200にのぼる研究機関、企業が中国軍のサイバー専門部隊『61419部隊』の指示などによるサイバー攻撃を受けていた犯罪事実が警視庁公安部の捜査で暴かれた。
 これらは象徴的事案であり、背景には日の丸半導体のシェア急落に始まる日本の落日に対する政策の不足、遅れと、技術を守るセキュリティ政策の甘さがある。
 また中国に依存する産業体制の危うさが、コロナ感染症 ( 武漢熱 ) によって明らかになった。マスクや医療用ガウンすら不足し、わが国サプライチェーンの脆弱性が露呈した。
 今や、機微技術の保全、サプライチェーンの国内化、経済分野の包括的な情報管理、投資や研究資金の中国依存を克服することをはじめ、経済分野における安全保障体制について、法整備を含め早急に改善せねば国を危うくする段階に立ち至っている。
 菅総理はバイデン米大統領と日米共同声明において経済安全保障に言及し、「日米両国は ( 中略 ) 半導体を含む機微なサプライチェーンについても連携する」と述べたうえで「日米両国は、二国間、あるいはG7やWTOにおいて、知的財産権の侵害、強制技術移転、過剰生産能力問題、貿易歪曲的な産業補助金の利用を含む、非市場的及びその他の不公正な貿易慣行に対処するため引き続き協力していく」と強調し、中国の脅威を具体的に列挙し日米共同の対処を強く打ち出した。
 この対米公約は世界への公約でもある。
 よって護る会は政府に対し、経済安全保障体制の構築のため以下の諸点を強く求める。

           【記】

1.日の丸半導体の再興を積極果敢に進め、世界経済の先行きの主導権を日本が確保する。

2.国民はLINE問題での教訓を汲み、通信アプリやITプラットフォーム ( 動作環境 ) において信頼できる国産ITインフラストラクチャ ( 社会基盤 ) の登場を望んでおり、官民連携によりこれを育成する。

3.データセンター ( IT機器を収容し運営する施設 ) の国内化を戦略的に推進する。そのためには電力についてCo2削減と両立する供給安定、コスト削減が不可欠であり、一定程度の原子力発電の再稼働、さらに高度化が不可欠である。

4.サプライチェーン ( 原材料調達から製造、販売までの包括的な供給網 ) の国内化と多角化を進め、中国依存からの脱却を図る。政府の調達改革を含め、サプライチェーンを二度と海外依存にしない万全の対策をとる。自治体にも積極的に呼び掛ける。

5.インバウンド ( 外国人の訪日旅行 ) 頼みの経済構造は不正常な投機も招いている現実を直視し、依存を脱し、観光業においても内需重視に転換する。

6.国産ワクチンの開発製造体制を確立する。感染症は今後も発生が懸念され、ワクチンは国民の生命に直結する戦略物資であって、ワクチンの外国依存は国民の生命を外国に依存することに等しい。ワクチンを新たに国家安全保障のフロジェクトとして位置づけ、研究開発および製造の体制を確立するとともに、平時においても生産設備が維持できるよう国の責任においてワクチンを買い上げる制度を構築する。

7.機微技術や個人情報等を有する国内企業や大学、研究機関について、研究資金の提供から被買収に至るまで外国からの影響を排除できるよう、すでに一定の効果を発揮している改正外為法に加え、さらに効果的な投資ルールを確立する。
また、日本版CIFIUS ( 対日投資委員会 ) といった審査機関を創没し、規制の実効性を確保する。

8.官民の人事交流を進めるため、セキュリティ・クリアランス ( 秘密に関わる従事者の適格性確認 ) と秘密保持義務を強化する。

9.経済安全保障の専門部署を充実強化し、国家安全保障局経済班、内閣情報調査局、公安調査庁等の連携強化による ( 1 ) 情報の収集と分析 ( 2 ) 情報保全 ( 3 ) 情報戦略の立案―について能力向上を図る。

10.国家安全保障戦略 ( NSS ) の見直しにおいて、経済安全保障を確実に組み込む。

11.中小企業が中国資本に買収され、技術力の流出を招いたあとに企業が潰される現状を規制する。

12.研究者・技術者の引き抜きによる技術流出を総合的に防止する観点から、機微技術や戦略物資の研究開発あるいは製造に携わる研究者、技術者の現況把握をOBを含め新たに行う。さらに、わが国における研究者、技術者の処遇改善、活躍の場の確保に努める。

13.JAXAへの中国軍によるサイバー攻撃が警察当局によって確認され、あるいは米国の石油パイプラインへのサイバー攻撃も起きている。先進技術を持つ機関、防衛産業、企業、及び重要インフラが攻撃に晒されないよう、政府の機能を包括的に統合し、また官民が連携することによる総合サイバー防御体制の樹立と高度化を急ぐ。

14.孔子学院に対し政府が正確な実態把握を行い、大学の自治を確保しつつ注視を強める。

15.ジェノサイドの証言が相次ぐウイグルにおける強制労働の結果を、日本が利用しない体制を整え、国内生産への切り替えを進める

16.自由主義社会の連携によって経済力、技術力を高め、中国を筆頭に安全保障上の懸念がある国への機微技術、戦略物資の流出を防ぐための仕組みが必要となっている。まず、最優先の課題として、対中国版「ココム」 ( 輸出統制委員会 ) の創設を検討する。

17.日本学術会議が国内の防衛技術研究を禁じる一方で、中国との防衛技術の共同研究を推進してきた事実が存在し、それらを積極的に自己改革する案も出ない現状に鑑み、日本学術会議への政府の関与を停止し、別途、科学技術安全保障会議 ( 仮称 ) の創設を検討する。

( ※ 護る会は、自由民主党衆参両院議員66名でつくる。代表・青山繁晴参議院議員 )

▼この関連の動画は、ここです。




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加藤勝信官房長官に17か条で構成する提言をお渡ししました。(2021-05-22 17:58:15)

2021-05-22 19:35:24 | On the Road
▼日本のこれからを決する重大事項として、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 / JDI ) は経済分野の安全保障にも取り組んでいます。
 きのう5月21日金曜の午後に、総理官邸を訪ね、加藤勝信官房長官に17か条で構成する提言をお渡ししました。
 官房長官から、確実に、菅義偉総理に渡されます。

▼まずは、動画の「日本ボロ勝ち」 ( これです ) でそのときの様子、提言の中身と意義を視てくださいますか ?
 新動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の第155回放送です。 ( 新動画の全容はここです )



▼加藤官房長官には、17か条の全項目にわたって、不肖ながら代表を務めるぼくから説明いたしました。
 17か条の土台になる前説についても、説明しました。
 加藤さんは、すべての説明について、ピンク色のマーカーでマーキングされながら、思いがけないほど熱心に、丁寧に聴き入っておられました。

▼総理官邸には、護る会の66議員全員から希望者を募って、一緒に訪れました。
 官邸から一定の人数に絞るよう要請されていたので、希望者から抽選で決めました。

 ぼくの説明のあと、加藤官房長官から「全員の発言を聴きたい」という非常に積極的なお話しがあり、写真の全員が発言されました。
 上掲の動画では、その一部のお名前しか挙げていません。官邸を訪ねた直後もぎゅっと詰まり緊迫した公務日程があり、スキマが無いのにスキマをつくって収録し、そのあとも日程が控えていたたことが影響したと思います。
 頭を下げて、お詫びします。ごめんなさい、視聴者のみなさん。失礼しました、護る会のみなさん。

 そこで、全員のお名前を下掲します。
 左から、和田政宗参議院議員、齋藤健元農水大臣、長尾敬衆議院議員(護る会副代表)、山谷えり子参議院議員(護る会常任幹事)、山田宏参議院議員(護る会幹事長)、ぼくを飛ばして、加藤勝信官房長官、原田義昭元環境大臣、高市早苗元総務大臣、長島昭久衆議院議員、石川昭政衆議院議員(護る会常任幹事)、加田裕之参議院議員。
 この計11人 ( 代表のぼくを含む ) の全員が、発言されました。

▼加藤官房長官は、経済安全保障を政府も重大なテーマとして捉えているとの認識を明言されました。
 詳しくは、動画をご覧くださればと思います。

 このあとのエントリーにて、提言をアップしようと思います。




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このまんがは、予約が千部を超えると価格が下がるという異例の約束になっています。(2021-05-22 17:30:18)

2021-05-22 19:19:26 | On the Road
▼本のカバーを広げた状態ですね。
 手前味噌にならないように申しますが・・・躍動感のある、新しい希望を感じる表紙になったのでないかと考えています。



▼原作の執筆と、まんが用のシナリオ作成、前書きと後書きの執筆、解説文の改訂、タイトルの考案を担当し、それから表紙デザインの検討・決定と、帯の文面の作成を託された不肖ぼくとしては、本のデザイナーの新昭彦さんと編集者の田中亨さん(扶桑社)に、深い感謝を捧げます。
 そして、主人公の永峯あかりをはじめ登場人物は、ぼくの原作から、弘兼憲史さん率いるヒロカネプロダクションがこの世に送り出してくださいました。
 その姿こそが、この表紙と裏表紙を支えています。
 おなじく深い感謝を捧げます。

 なにより、すでに予約してくださったみなさん、危機と困難を乗り越えて、わたしたちの天皇陛下のご存在を護ろうとしてくださっている主権者に、深きも深い感謝と共感を捧げます。

▼このまんがは、予約が千部を超えると価格が下がるという異例の約束になっています。(ここです。改善前の表紙デザイン案もご覧になれます)
 版元の用意した予約サイト(ここ)において、本の全体で1位になるという快挙はありました。
 ただ、その後にどんどん下がっている現実もあります。
 よろしければ、伏して、ご予約をお願いします。

▼この週末も、アッという間に残り1日と数時間ですね。
 書きかけのエントリーが実に10本を超えています。
 週末も平日も関係なく公務に取り組んでいるのと、できれば、始めて途中で止まっている断捨離、悲惨な状況になっている断捨離も再開したいので、エントリーを仕上げる時間を捻り出すのに四苦八苦はしています。
 それに何より、この土日に、皇位継承まんが『誰があなたを護るのか 不安の時代の皇』の念校ゲラ直しを終わらせなければならないのです !
 6月18日金曜の発刊まで、あと1か月も無いのに、凄い話です。
 ただ、ぼくの本にとってはいつもの非常識・・・出版界の常識では考えられない切羽詰まり方なので、ぼくだけではなく関係者も、ありがたいことに慣れてくださっていますから、大丈夫です !

▼こういう土日ではありますが、このブログは、ツイッターもフェイスブックもやらないぼくの唯一のSNS発信です。
 情報を求める主権者のみなさんのために、なんとか1本づつ、アップしていきたいと思っています。
 新動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」もゆうべから今夕にかけて、すでに2本アップしています。
 1本は「日本ボロ勝ち 経済安保17か条憲法」、ここです。
 もう1本は、「メタハイ大化け タブーなし」、ここです。
 まだ何もお知らせしていないのに、すでに沢山のかたがたが視てくださっています。
 このささやかな動画も、きょう5月22日現在で1685万回再生の視聴があり、国会議員の動画としては第1位なのだそうです。
 まえに述べましたように、国会議員の動画に限るのでは、狭い井戸の中と同じですが、それにしても、エンタメでもハプニングでもない動画に、こんなに多くのアクセスがあるというのは、みなさんに、こゝろからの感謝と敬意を捧げます。




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27分前に、キタ━(゚∀゚)━!(ぼくらの国会・第156回)

2021-05-22 18:20:41 | 青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会


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重いものを動かすには、外からペタペタと叩くより(2021-05-22 05:15:01)

2021-05-22 10:22:24 | On the Road
・・・なんだか、すこしホッとする、こんな日本社会になってしまっています。
 果断に政策を打ち出すより、緊急事態宣言をはじめすべて小出しにして、ずるずると異常事態が長引き、国民生活の多くが「予定変更」になる。



 このような政、まつりごとで良いはずはありません。
 呼べど叫べど変わらないようでいて、外から呼んで叫んでいたときと比べると、この5年、実は変わりました。
 かなり変わっても、変わっていない部分がまだまだ巨大なのです。
 敗戦から、76年も思い込みと誤謬 ( ごびゅう ) を積み重ねてこうなっているからです。

 重いものを動かすには、外からペタペタと叩くより、内に入って動かそうと汗と血を流す。そのことの意味を365日の毎日、確認していく、5年でもありました。
 同時に、動かそうとしているおのれは報われないこと、これが肝心です。

 天はすべてを見てらっしゃいます。
 一分 ( いちぶ ) の虚飾も通用しませぬ。


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