社会の最適化

「社会は完全でないというだけで転覆させるわけにはいかない。」
　　　　　　　　 エドマン・バーク

革命と闘争が２０世紀の政治のキーワードなら、２１世紀の政治のキーワードは社会の最適化。エンジニアリングだろう。最もイノベーションが必要な領域が公的部門の非効率と資源配分の最適化となる。社会転覆することで何かを得たのは誰だったか
少なくとも２０世紀の勝者は全てを失った。そして敗者はその全てのために墓穴にむかって行進させられた。

資源枯渇が目の前に迫っている段階で為政者がとりうる道は２つ。囲い込みか、協調。為政者が優位なポジションを継続できると認識しているあいだは、囲い込みでも協調でも、戦争が伴う。より高い目的に向かって利害を超えて協調するまでには、人類全体が一人も逃げ切れないという事実で危機を知る必要がある。為政者にとって資源枯渇は地球温暖化などという先送りしてよい生易しいものではない。