プラップジャパンの元社長矢島尚氏によるとリスク管理は
一、内在するリスクを特定しておくこと。
二、そのリスクをコントロール下に置くこと。
三、コントロールできなかったリスクが表面化したとき、それを収束すること。
この3つの作業と準備だそうだ。
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「運命を荒れ狂う川に例えてみましょう。洪水が起ると、川は平野に氾濫し、木々や建物を押し流し、土砂をある場所から別の場所へと運び去ります。それを前にしてはだれもが逃げ去り、あらゆるものが、それに抗す術もなく、その猛威の被害を受けるのです。その本性はこうしたものですが、だからといって、天気が良いときに、防護壁や遮蔽物で備えておき、こうして、再び増水したら、水を運河に流し、その力を無制限で危険なものでないようにしなくていい、ということにはならないでしょう。運命も同じことで、それに抵抗する肚が固まっていないところで、その力を発揮し、それを妨げるよう遮蔽物や防壁が築かれていないとわかると、そちらへと力を向けるものなのです。」
(略)
「私の結論では、運命は変わりやすく、また人間は自分のやり方に固執するものだから、この二つが一致するかぎりは成功し、それらが合わないと失敗することになります。私としては、慎重であるより、果断な方がましだと思います。なぜなら運命は女であって、服従させておくには、彼女を打ちのめし酷使する必要があるのです。それに運命は冷静にことを進める人よりも、大胆不敵な人に支配されるのを認めるようです。それで、運命はいつでも女のように、若者の愛人なのです。なぜなら、若者は慎重さに欠け、粗暴で、厚かましくも女を意のままにするのですから。」
「君主論」第25章 運命が人間の諸事に及ぼす効果と運命に対抗する方法
マキャヴェッリ
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「乱気流の時代にあっては、マネジメントの最大の責任は、自らの組織の生存を確実にする事である。」
「乱気流の時代の経営」
ドラッカー
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マキャヴェッリは運命と言い、ドラッカーは乱気流と言った。マキャヴェッリの時代には飛行機はまだ飛んでなかった。
飛行機という移動手段の脆さを教えてくれたアイスランドの火山灰はまさに運命、まさに一寸先は闇の経営を暗示している。事業の生存の源は収益であることは言うまでもない。収益が無ければ調達もない。
乱気流の時代に事業収益を確実にするには、1.その売上が小さくても大きくても、速く仕入れて早く売る。2.販売管理費を低く抑える。3.新しい市場機会と顧客を探し続ける。あるいは4.顧客の求める仕入れを探し続けて、速く売る方法とその5.出口に独自のネットワークを持つ。そうやって最適化を続けると企業組織は最初に意図したものとは反対に危機に脆いものになってゆく。たとえば情報技術ICTは1~5全てのポイントに有効であるから、ますますネットに依存するが、それが危機に弱い会社を産んでいる。
一、内在するリスクを特定しておくこと。
二、そのリスクをコントロール下に置くこと。
三、コントロールできなかったリスクが表面化したとき、それを収束すること。
この3つの作業と準備だそうだ。
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「運命を荒れ狂う川に例えてみましょう。洪水が起ると、川は平野に氾濫し、木々や建物を押し流し、土砂をある場所から別の場所へと運び去ります。それを前にしてはだれもが逃げ去り、あらゆるものが、それに抗す術もなく、その猛威の被害を受けるのです。その本性はこうしたものですが、だからといって、天気が良いときに、防護壁や遮蔽物で備えておき、こうして、再び増水したら、水を運河に流し、その力を無制限で危険なものでないようにしなくていい、ということにはならないでしょう。運命も同じことで、それに抵抗する肚が固まっていないところで、その力を発揮し、それを妨げるよう遮蔽物や防壁が築かれていないとわかると、そちらへと力を向けるものなのです。」
(略)
「私の結論では、運命は変わりやすく、また人間は自分のやり方に固執するものだから、この二つが一致するかぎりは成功し、それらが合わないと失敗することになります。私としては、慎重であるより、果断な方がましだと思います。なぜなら運命は女であって、服従させておくには、彼女を打ちのめし酷使する必要があるのです。それに運命は冷静にことを進める人よりも、大胆不敵な人に支配されるのを認めるようです。それで、運命はいつでも女のように、若者の愛人なのです。なぜなら、若者は慎重さに欠け、粗暴で、厚かましくも女を意のままにするのですから。」
「君主論」第25章 運命が人間の諸事に及ぼす効果と運命に対抗する方法
マキャヴェッリ
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「乱気流の時代にあっては、マネジメントの最大の責任は、自らの組織の生存を確実にする事である。」
「乱気流の時代の経営」
ドラッカー
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マキャヴェッリは運命と言い、ドラッカーは乱気流と言った。マキャヴェッリの時代には飛行機はまだ飛んでなかった。
飛行機という移動手段の脆さを教えてくれたアイスランドの火山灰はまさに運命、まさに一寸先は闇の経営を暗示している。事業の生存の源は収益であることは言うまでもない。収益が無ければ調達もない。
乱気流の時代に事業収益を確実にするには、1.その売上が小さくても大きくても、速く仕入れて早く売る。2.販売管理費を低く抑える。3.新しい市場機会と顧客を探し続ける。あるいは4.顧客の求める仕入れを探し続けて、速く売る方法とその5.出口に独自のネットワークを持つ。そうやって最適化を続けると企業組織は最初に意図したものとは反対に危機に脆いものになってゆく。たとえば情報技術ICTは1~5全てのポイントに有効であるから、ますますネットに依存するが、それが危機に弱い会社を産んでいる。