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知られざる先駆者 薬学者 竹本常松 村上信三 醍醐皓二

2023-05-10 17:44:00 | 日本人

塩野義、早期退職を募集 50歳以上の約200人
配信 2023年7月10日 16:06更新 2023年7月10日 16:35
ロイター
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[東京 10日 ロイター] - 塩野義製薬は10日、約200人の早期退職を募集すると発表した。今後の成長や新規事業を見据えて人材の入れ替えを加速する。2024年3月期第2・四半期に関連費用を計上する。

対象は一部の幹部などを除き24年3月31日時点で50歳以上かつ勤続年数5年以上の社員で、退職日は23年10月31日。通常の退職金に特別金を加算するほか、再就職を支援する。



竹本 常松(たけもと つねまつ、1913年1月28日 - 1989年1月23日)は、日本の化学者。

 
カイニン酸の発見 
 
村上信三, 竹本常松, 清水然昌「海人草有効成分の研究 (第1報)」『藥學雜誌』第73巻第9号、1953年、1026-1028頁、
 
竹本常松が発見したカイニン酸は、海藻や貝類、エビ・カニなどの殻に含まれるアミノ酸の一種です。

カイニン酸には、神経伝達物質の一種であるグルタミン酸と同様の興奮性作用があることが知られています。また、カイニン酸は、光合成を行う植物や藻類においても重要な役割を担っており、光合成に必要な酵素の活性化に関与していると考えられています。

また、カイニン酸は、医療や農業分野での利用が進んでおり、医薬品の原料や肥料の成分として用いられています。さらに最近では、カイニン酸が光の感受性を調節することで、生物の体内時計の調整にも役立っていることがわかってきています。
昔は私の出身講座でも海産アミノ酸を探していた。1970年までは発見ブームになっていた。探すと昭和28年(1953年)には大阪大学の村上信三がマクリから駆虫の有効成分・カイニン酸を発見したとも書かれているが、構造決定までできたのだろうか?
 
Article

Über die Inhaltsstoffe von Chondria armata und ihre pharmakologische Wirkung

 
First published: 1960
Citations: 30
 

Die in dieser Publikation niedergelegten Erkenntnisse sollten auf der Hauptversammlung der Deutschen Pharmazeutischen Gesellschaft in Göttingen vom 24.-27. 9. 59 vorgetragen werden. Leider konnte ich wegen Devisenschwierigkeiten dieses Vorhaben nicht verwirklichen.

 

Die Bearbeitung der deutschen Übersetzung erfolgte durch Herrn Priv.-Doz. Dr. Oelschläger vom Institut für Pharmazeutische Chemie der Universität Hamburg, dem ich auch an dieser Stelle dafür meinen herzlichen Dank aussprechen möchte.

 
Archives of PharmacyVolume 293, Issue 6 p. 627-633
記事
Chondria armataの成分とその薬理作用について†。
竹本哲也教授、醍醐啓一郎氏
初回発行:1960年
https://doi.org/10.1002/ardp.19602930608
引用元: 30
この出版物に記載された研究成果は、ゲッティンゲンで開催されたドイツ薬学会総会で発表される予定であった(9月24日~27日)。残念ながら、為替の関係でこの企画を実現することはできなかった。
ドイツ語訳の編集は、Priv.-Doz.ハンブルグ大学製薬化学研究所のOelschläger博士に感謝したい。
 

 

カイニン酸

融点251°Cの結晶性の固体で、によく溶け有機溶媒には不溶。

1953年に竹本常松らにより、虫下しとして用いられていた紅藻マクリ(海人草=カイニンソウともいう、学名 Digenea simplex)から発見・命名された[2]。これは、カイニン酸が寄生虫回虫ギョウチュウの運動を最初興奮させ、のち麻痺させることによる(なお、マクリも駆虫薬として流通している)。

この作用は、ドウモイ酸同様にカイニン酸がアゴニストとしてグルタミン酸受容体に強く結合し、神経を過剰に興奮させることによって起こる。このため、神経科学分野、特に神経細胞死の研究のために天然抽出物及び合成品が用いられている。

 
カイニン酸の合成経路は、グルタミン酸から出発します。具体的には、グルタミン酸からアスパラギン酸が生成され、その後、アスパラギン酸がカイニン酸に変換されます。

この反応は、プロリンやアルギニンの合成にも関与する、アミノ酸代謝の中心的な経路である「アミノ酸回路」の一部です。

具体的には、アスパラギン酸がカイニン酸に変換される過程で、中間体としてクシロースが生成されます。このクシロースは、次にアミド結合を介してアンドロゲン生合成経路に流れ込み、ストロイドホルモンの一種であるケトステロイドホルモンの前駆体となります。

カイニン酸の合成経路は、植物や微生物においても同様に存在しており、その遺伝子の解析や代謝制御の研究が進められています。


 
 
昔は医学部薬学科だったんだな。
 
ドウモイ酸(ドウモイさん、ドーモイ酸、domoic acid、略称DA)は、天然由来のアミノ酸(正確にはイミノ酸)の一種で記憶喪失性貝毒の原因物質。神経毒であり、短期記憶の喪失や、脳障害を引き起こし、死に至る場合もある。
 
1958年、徳之島で駆虫薬として用いられていた紅藻ハナヤナギChondria armata[3]、現地名ドウモイ)から分離・命名され[4]、1966年に構造決定された[5]
 
発見者は醍醐皓二

大阪大学医学部薬学科 (1955時点)後に堺化学工業株式会社研究所に所属していた。ご存命かどうかは不明。

カイニン酸と似た性質を示し、グルタミン酸アゴニストとしてグルタミン酸受容体と強く結合して駆虫作用を示す。煮沸消毒を行っても毒性がなくならない特性を持つ。

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