公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

複雑なものはうまくいかない

2010-09-30 07:26:28 | ドラッカー
複雑なものはうまくいかない。

ドラッカー


最初は効果があったものも、やがては複雑化しうまくゆかなくなるという事か。今の國の仕組みがまさにいい事例だと思う。

君子豹変というのも、最初は環境に適応して合わせていても、好機がくるのを待つ。
複雑であろうと、遅かろうと、好機に出会うためには待たなければならない。

うまくゆかないとわかっていても、仲間を集めるゴルーを目指し、途中で戦術を変えるのもリーダーシップの一つの典型でありうる。

そもそも、弱者やマイノリティー出身のリーダーには好機が無い。
そういうリーダーの誠実なやり方に到来するチャンスは、時代の後押しだけ。
しかし、時代の風だけでは前列へ飛び出す事はできない
頭脳を使って風を予測し、今を正面から捕える地位に向かう。
名もない小さなものが大きく強くなる戦略は、これしか無い。


既存のエスタブリッシュメントは大きくなりすぎてゲームをゼロサムと考えているから、新興の勢力を増やさないことが支配戦略の王道となる。
それのみが複雑なるもの(意志決定権力の二重構造、細分化、手続き障壁、情報隠し、家畜化した権威、頻繁な用語変更)の存在理由。
エスタブリッシュメントの中の現状維持派は時代の風に乗った挑戦がうまくゆかない状態がのぞましい状態と考えている。しかしさすがに正面切って時代逆行は出来ないのできわめてゆっくりと進める。ブロードバンド化に臨んだNTTの姿勢がいい例。


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