公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

2050年

2010-06-14 13:49:31 | 日記
梅雨入りして思う。こんなに恵まれている湿潤気候は地球でも希有だ。
2050年わたしは生きていないだろう。しかしその頃には地球の人口が90億人になると国連は推計している。あと40年の間に耕作地を2倍にする事は出来ない。肉を食う生活を望むなら、せいぜい30億人くらいまでのキャパシティしかない。GDPが一人当たり5000ドルを超えると3000カロリー消費するようになる。中国は10年前に3000を超えた。米国は4000カロリーも喰ってる。日本人は所得の割に3000を切る珍しい低燃費民族。所得が伸びれば確実に穀物と肉を消費する。
 元素としてのリンと窒素の供給が制限因子だから、耕作用の窒素リンは現在のような耕作方法で無駄に流失出来ない。
 肉食は膨大な真水を必要とする。実は窒素リン枯渇の前に水が足りなくなる。
 地球は年間降雨量400ミリを超えない耕作不適な乾燥地帯が陸地の40%を占めている。しかしそこに30%の人口が分布する。一見なぜ乾燥地帯で人口が増えるか理解に苦しむ。実は過去の地球資源、地下水を消耗しているからできる事なのだ。
 結論から言えば、2050年、90億人がその先も生存したければ、肉食、特に効率の悪い肉牛飼育は30年以内に止めなければならない。その覚悟が無いのなら、広い意味の仮想水も含め水資源争奪戦争を避ける事が出来ない。
 2050年には欧米人も神様の特別の許可を得て鯨肉を喰っているだろう。

======
[先進国に住む私たちの心の飢餓が世界の飢餓をつくっている。]Mother Teresa
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 事例研究8 | トップ | 事例研究9 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。