公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

忘却と忍耐は紙一重

2010-02-25 17:06:50 | 日記
「知識労働者を、金で懐柔することは不可能である。もちろんそれらの新産業に働く知識労働者も、実りがあれば分け前を求めるだろう。だが、実りには時間を要する。知識を基盤とする新産業の正否は、どこまで知識労働者を惹きつけ、留まらせ、やる気を起こさせるかにかかっている。」

======

たしかに金で懐柔できないことの方が多いが、家族のいない知識労働者ほど困難ではないこともある。金銭で流動化することが資本主義の力学なので、この金言前半は出来がわるい。後半は真である。時間を要することがまさにベンチャービジネスで、ベンチャービジネスの株主になるには人生に関する全般的忘却か不動の心の覚悟が必要。

「知識労働者には特有の問題がある。若くしてやる気を失うことがある。四〇代での燃えつき現象は、仕事のストレスによるものではない。仕事への飽きから来る。」

 鈍感力とはよくいったものです。そのような意味でベンチャービジネスの投資家も投資先の単調さに飽きる。投資家もイノベーションの興奮に巻き込むことができれば、資金調達は半ば成功したといえる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 有能なトップマネジメント | トップ | 利益3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。