公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

米国経済は本当にいい状態なのか?

2018-06-05 07:07:30 | カウンター・グレートリセット
こういう統計が明らかにされている。

Real median household income has now surpassed its all-time record in 1999 - and total household debt has topped $13 trillion in 2018 Q1, more than $500 billion higher than its previous peak in 2008

トランプ大統領はこう言うが
In many ways this is the greatest economy in the HISTORY of America and the best time EVER to look for a job!

米国人は稼ぎが増えても貯蓄せずにクレジットを大きくする、潰して再生サイクルという循環から抜け出ていないことが明らかになった。ビジュアルキャピタリストJeff Desjardins on June 1, 2018 at 1:55 pm 図の赤い線の波はその循環を示す。

13兆ドルの家計債務はとんでもなく大きい(2000年末は7.5兆ドル、日本は383兆円、人口比を考えれば妥当な大きさ)。リーマン崩壊の時より$500 billion=55兆円多い。$500 billionというと世界の携帯電話市場に相当する。あきらかにクレジットを潰すサイクルに入っている。トランプ大統領が膨らませた家計収入増加の幻想は貿易摩擦で剥がれる。

クレジットは家計の将来的収益の現在価値割りもどしなので、将来的増加が縮小するとマイナス修正によるリアリティの修正を常に必要としている。リアリティは貸し付け行為を通じて修正され。ときおり利上げ局面で調達コストに見合わない将来的収益はゼロ評価になる。これが大不況だろう。

FRBが軟着陸(利上げ先延ばし)考え始めたら、市場は強硬に、ガラから逃げ遅れまいとして反応する可能性がある。これが心理戦から生じるパニック、恐慌である。不況も恐慌もリアリティの修正というクレジットの副産物。


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