1974年に中学校を卒業したわけだけど、その頃の教師はどんな言葉を卒業生に贈る言葉としていたのか?案外おもしろいので、アルバムから掘り起こしてみた。
私の担任だった渋谷薫教諭は、
「外燈
風雨に晒され、夏の暑さとも戦い、昼間は忘れられ、 夜のみが私を待っていてくれる。
闇がりを柔らかに包み、 歩むものを安全にいつも気を配る、それが私の使命です。
外燈のような人間を私は好みます。」
何かの詩の引用だったのか?創作なのか、結局好む好まないがこの人の私たちに贈る言葉でした。その通りの教諭だった。
数学の滝田謙譲教諭は
「『狙いを定めてガメツク追求しなさい』と常に話してきましたがこの2年間でどれほど追求できたでしょうか?人生平凡に生きるも理想に生きるも一生です。卒業後も一日一日を大切にして、狙いを定めてガメツク追求してください。」
対照的ですね。滝田教諭は堅く数学の話しをしながらも間口の広い先生でした。
植物標本
北大植物園の植物標本庫(略号SAPT)には、北海道に自生する維管束植物を中心に約5万点のさく葉標本、種子標本、材鑑標本が収蔵されています。標本は、研究成果の証拠・再検証可能性の担保として重要であるとともに、研究資源として将来の研究・教育を促進するものです。
代表的なコレクションとしては、『樺太植物誌』の著者で戦前のサハリンで精力的に標本を採集した菅原繁蔵氏のコレクション、『北海道植物図譜』の著者である滝田謙譲氏の北海道産植物標本コレクションが挙げられます。また、植物園教職員や農学部・農学院の植物生態・体系学研究室の採集品、国内外の大学・研究機関との交換標本、市民研究者から寄贈された標本も数多く収蔵されています。
蘚苔類標本のコレクションでは、橘ヒサ子氏採集の湿原性蘚苔類コレクション、滝田謙譲氏採集の北海道産ミズゴケ属コレクションなどが代表的なものです。
【参考文献】
菅原繁蔵. 1937-1940:樺太植物図誌
滝田謙譲. 2001:北海道植物図譜
私家本で滝田謙譲著「北海道植物図譜」2001が出ていた。買わなくちゃ。
どちらもご存命かどうか、どのように生きているか定かではありません。80歳台半ばでしょうか。渋谷教諭にはまだ小さいお子さんがいて無邪気な年ごろだったが、もう53-4歳だろう。月日は速く過ぎて油断できない。40超えて出来た我が子を恥かきっ子などと言っていたから渋谷教諭は90歳になっているのかもしれない。
そして買った
堂々と図版豊富な学術図書だ。
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