公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

マイクロチューブルに関するメモ

2015-07-07 14:44:25 | 今読んでる本
マイクロチューブルを記述する場の量子論模型としてマ イクロチューブルを構成するチューブリン内の電子移動とクーロン力相互作用模型を考える。
これは変数変換で、「傾いた」境界条件を持つ横磁場のかかる三角格子のスピン模型
格子点上のスピン変数の積で構成された変分波動関数を用い 、この時間発展をシュレーディンガー方程式に基づく時間発展変分法を用いて計算した。
Penroseらはコヒーレンスが臨界値を越えると自己収縮することになるがこの点には次の様な条件を導入した。
波動関数の値の2乗がpと1-pの問のにあるサイトが連続してN個存在すると、 その集団は波動関数の 自己収縮を起こす。
波動関数は自己収縮を繰り返すことになり、二つの隣り合う自己収縮の間の平均時間間隔Tを計算したPenrose達によると自己収縮の繰り返しが「意識の流れ」に相当し、Tは「意識の瞬間」に相当する。


こういう仮説には批判が多い。還元論が嫌いな人には向かない。仮に意識がエンジニアリング可能であれば、歴史が崩れる。あらゆる信念はあらかじめベンチで作られたものとしたならば、信念の違いは工場の違いでしか無い。

しかし、こういう計算の試みはモデルの提案として見ると面白い。これだけが考える基礎ではないが、マイクロチューブルになんらかのアルゴリズム計算をさせることに成功したなら、進化的アルゴリズムも可能であろう。初期の生物は細胞質を継代して成長していたし、そこに情報の濃度差が現れるのは時間の問題だったろう。
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