原発の発電コストは実はもっと高かったなんて、いまごろマスコミが報道し始めているが、さんざん資源エネルギー庁の1キロワット時あたり5~6円を引用しておいていまさら語るに落ちる。六カ所における使用済み核燃料処理コスト19兆円はまだ序の口の入り口(半分しか計上していない)、更にそのさきの永久保管ならばもっと支払わなければ受け入れてはくれない。福島の廃炉処理に15兆円、これには福島第2は含まれていない。原発を全部停止しても、冷却コストは少なくとも10年はかかる。今の仕組みは全部国民に転嫁するのだから50兆円を軽く超える税負担が10年以内にのしかかる。
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/7499f2bb819d113061fed47cced06f62/
この数字には事故被害補償は含まれていない。フランス国営企業アレバに支払う高レベル汚染水浄化処理費用ももちろん含まれていない。
森喜郎ブログより
「日本経団連の米倉弘昌会長が先日の定例会見で、今の国会の状況を心配する中で、与野党議員を指して「給与泥棒のようだ」と発言しました。これがニュースとなり、自民党の役員会でも取り上げられたようですが、わたしは米倉さんのおっしゃっていることは正しいと思います。米倉さんは「与野党が話し合って解決できず、手をこまねいているようなら、給与泥棒みたいなもんじゃないか」と例えをされたのであって、それを怒る方がおかしいんです。幹事長の石原伸晃君には「そんなことで怒る様な自民党では駄目だ」とも言っておきました。
それで、はっと思い出したことがあります。私たち自民党が最初に野党になった1993年の12月のことです。経団連の平岩外四会長、日経連の永野健会長、経済同友会の速水優代表幹事、日本商工会議所の稲葉興作会頭の経済4団体代表が、自民党本部に総裁の河野洋平さんと、幹事長のわたしを訪ねてきました。
当時は今よりさらに景気が悪く、世論は経済対策や景気対策を求める声で沸いていました。
それだけに、予算編成は細川連立内閣と小沢一郎率いる当時の与党がやっていましたが、野党である自民党に対しても、経済界が景気対策予算に関する要望をしに来たのかと思いました。
ところが、違っていたんです。彼らの要望は「政治改革を早くやれ」ということでした。「早く国会を召集して、まず政治改革関連法案を予算審議の前に片付けてしまえ」と。平岩さんは黙っておられましたが、永野さんと速水さんは「予算なんてどうだっていい。早く政治改革をやらないと、この国は成り立たない」などと強硬におっしゃったんです。
これにはわたしも河野総裁も激昂しました。わたしは、全国の商工会議所や商工会から自民党本部に届いた景気対策の要望や陳情の山を職員に持ってこさせ、稲葉さんに「あなたはこの人たちの頂点にいるんじゃないんですか?それでも予算より、政治改革が大事なんですか?」と声を荒げました。すると稲葉さんは困った表情で「就任したばかりでよく分かりません」と逃げるばかりでした。
後で分かったのは、この財界四天王に裏で手を回したのは、当時、細川連立政権を仕切っていた小沢一郎さんだったんです。政治改革関連法案の柱の1つは、小選挙区比例代表並立制の導入でした。これを何としても急ぎたい小沢さんが、「自民党に圧力をかけてくれ」と仕掛けたというわけです。それにしても時代が変わったのか、先日、経団連の米倉会長が「早く予算を通して、経済対策の手を打たなきゃ困る」とおっしゃったのとは、全く正反対の話でした。」
政治家は後ろから手を回してなんぼのもんじゃ。野党になって野党グレしてぼやいているようではいけません。
http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/7499f2bb819d113061fed47cced06f62/
この数字には事故被害補償は含まれていない。フランス国営企業アレバに支払う高レベル汚染水浄化処理費用ももちろん含まれていない。
森喜郎ブログより
「日本経団連の米倉弘昌会長が先日の定例会見で、今の国会の状況を心配する中で、与野党議員を指して「給与泥棒のようだ」と発言しました。これがニュースとなり、自民党の役員会でも取り上げられたようですが、わたしは米倉さんのおっしゃっていることは正しいと思います。米倉さんは「与野党が話し合って解決できず、手をこまねいているようなら、給与泥棒みたいなもんじゃないか」と例えをされたのであって、それを怒る方がおかしいんです。幹事長の石原伸晃君には「そんなことで怒る様な自民党では駄目だ」とも言っておきました。
それで、はっと思い出したことがあります。私たち自民党が最初に野党になった1993年の12月のことです。経団連の平岩外四会長、日経連の永野健会長、経済同友会の速水優代表幹事、日本商工会議所の稲葉興作会頭の経済4団体代表が、自民党本部に総裁の河野洋平さんと、幹事長のわたしを訪ねてきました。
当時は今よりさらに景気が悪く、世論は経済対策や景気対策を求める声で沸いていました。
それだけに、予算編成は細川連立内閣と小沢一郎率いる当時の与党がやっていましたが、野党である自民党に対しても、経済界が景気対策予算に関する要望をしに来たのかと思いました。
ところが、違っていたんです。彼らの要望は「政治改革を早くやれ」ということでした。「早く国会を召集して、まず政治改革関連法案を予算審議の前に片付けてしまえ」と。平岩さんは黙っておられましたが、永野さんと速水さんは「予算なんてどうだっていい。早く政治改革をやらないと、この国は成り立たない」などと強硬におっしゃったんです。
これにはわたしも河野総裁も激昂しました。わたしは、全国の商工会議所や商工会から自民党本部に届いた景気対策の要望や陳情の山を職員に持ってこさせ、稲葉さんに「あなたはこの人たちの頂点にいるんじゃないんですか?それでも予算より、政治改革が大事なんですか?」と声を荒げました。すると稲葉さんは困った表情で「就任したばかりでよく分かりません」と逃げるばかりでした。
後で分かったのは、この財界四天王に裏で手を回したのは、当時、細川連立政権を仕切っていた小沢一郎さんだったんです。政治改革関連法案の柱の1つは、小選挙区比例代表並立制の導入でした。これを何としても急ぎたい小沢さんが、「自民党に圧力をかけてくれ」と仕掛けたというわけです。それにしても時代が変わったのか、先日、経団連の米倉会長が「早く予算を通して、経済対策の手を打たなきゃ困る」とおっしゃったのとは、全く正反対の話でした。」
政治家は後ろから手を回してなんぼのもんじゃ。野党になって野党グレしてぼやいているようではいけません。