世界の資本主義が終わるとき

資本主義は終わるとマルクスは著作に書いたが、そのようなことは起こらなかった。それはマルクスのおかげとも言える。当事者が終わると予測できるときは最大の遠回りをして回避しようとする。もし１９世紀に当事者間の完全な競争状態がもう少し続いていればあるいは１９世紀に資本主義経済は終わっていたかもしれない。
産業の脇役であった金融が大きくなることで資本主義は滅びるどころかますます世界中を巻き込んで大きく強力になった。金融が金利を失えば、金融はどうなるだろう。延命をかけて、いろいろな手数料を開発するだろう。

だが、この延命もあくまで資金を取り合うことができるという前提での話。どんなに金利を下げてもだれも資金を穫りにこない。そういう状態が日本で長く続いている。資金はありあまっている。利ざやを求めて世界中を回っている。行き詰まり、それが止まるとき。資本主義は一旦終わる。金利が失われて資本主義経済が終わるとき、生き物のような社会から空気が突然無くなるようなものだ。








さて、ギリシャが終わると言われている。Xデーは９月１１日かもしれない。なぜなら既に破綻している事態に刻印を押すのならば最もふさわしい日だから。EUがこの国家破産をどう隔離するか、知恵が試されている。

政府会計検査院が最近発表した連邦準備制度理事会（FRB）に対する監査について、メディアは不可解なほど冷淡で、2008年に金融危機が始まって以来、FRBの動向について多くの疑問が投げかけられている。

FRBの緊急融資プログラムに対する監査は、主要メディアではほとんど報道されなかった-その結果がニュースになることは間違いないが。 この監査は、1913年のFRB発足以来、米国史上初の監査となる。 その結果、2008年の財政危機の最中とその後に、「金融支援」と称して16兆ドル以上が国際的な企業や銀行に配分されたことが確認された。

バーニー・サンダース上院議員（I-VT）は、ウォール街改革法を改正してFRBを監査し、GAOが介入して見回るよう働きかけた。 史上初の監査が7月に行われるという発表を聞いて、メディアはひれ伏し、ほぼすべての放送ネットワークと新聞がこの話を取り上げた。 しかし、16兆円という高い数字が私たち全員の目の前にあるにもかかわらず、監査の結果はほとんど見過ごされていた。

7月21日付のサンダースのプレスリリースには、こう書かれていた。

"米国政府のいかなる機関も、議会と大統領の直接の承認なしに、外国の銀行や企業を救済することは許されない。"

この報告書は、FRBが危機の際に外国の企業や銀行を救済する緊急行動計画を明確に証言するものとなっているが、GAOの報告書はFRBを非難するものではなく、むしろその資金がどこに、なぜ割り当てられたかを明快に説明するものであった。

ワシントンポスト紙によれば、「GAOの報告書はFRBの行動を非難したのではなく、単にそれを明らかにしたのである。 GAOはまた、FRBが投資プログラムを管理する独立した請負業者を雇うための方針をより明確かつ厳格にするよう勧告した"。

FRBに対するより広範な調査は10月18日に予定されており、そちらではより徹底した詳細が明らかにされる。 GAOの報告書によると、FRBは "緊急融資を受けた金融機関や企業と同じ投資を続けられるように、職員や民間業者に利益相反の免除を発行していた "という。 監査は、"利益相反 "とFRBの緊急融資プログラムの内幕を点検することになる。

サンダースにとって、ひとつだけはっきりしていることは、"連邦準備制度は、ウォール街のCEOだけでなく、労働者家族のニーズに応えるために改革されなければならない "ということだ。