世界の大富豪上位8人の資産、下位半分36億人の富に相当
メイ首相も雪景色のダボスでグローバリゼーションの杯を飲み干して見せている。
『最新のデータを基に計算すると、2016年には当時推定された62人ではなく9人が、2010年には43人が世界人口の半分に当たる36億人の資産と同等の資産を所有していたことになるという。』
『世界の貧困問題に取り組むNGO「オックスファム」は、スイスでダボス会議が開催されるのを前に、16日、報告書を発表しました。
それによりますと、世界で最も裕福な所得上位8人の総資産は4260億ドル、およそ48兆5000億円にのぼり、所得の少ない世界の人口の半数にあたる36億人の総資産とほぼ同じだということです。
8人は、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏や、世界最大の交流サイト、フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏などで、6人がアメリカ人で占められています。(ビル・ゲイツもマーク・ザッカーバーグも会社からの報酬は1ドルしかもらっていないが、ザッカーバーグに関する経費には、会社が提供する身辺警護の費用が880万ドル(約9億6,756万円)と、社用航空機の利用コストが含まれていると報告されている。)
また、世界で格差が広がっている背景について報告書は、企業の上層部がコストを抑えるために労働者を搾取し利益を独占しているうえ、租税回避地タックスヘイブンを利用して納税を避けていることなどを上げています。そのうえで「イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱の決定やアメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利に見られるように、もはや豊かな国でも人々は現状を容認できなくなっている」として、世界の指導者に対して格差の是正に取り組むよう呼びかけています。』
フロー(稼ぎ)が満足をもたらすのなら、ストックの積上げ(資産増加)などは、社会災害でも起こらない限り不要なものだ。明らかに従属的要因のはずのストックが、逆に主役の社会になるのはガリアの民族大移動(定期的に農耕をやめ、1年間ストックで生活する戦争と侵略の古代社会)に始まり、戦争と侵略に明け暮れる勝者総取りの群雄割拠するヨーロッパが出来上がったからだ。
現代的文明や資本主義のこのニュースのような富の偏在の究極化はヨーロッパのストック文明の世界化とその運命を表している。つまりこの富の偏在は信教的廃棄(神の前に跪いてすべてを放棄する:喜捨)を通じて止揚される運命にある。トランプがやるべきことはトップ8人には直ちにはできないこと、財産放棄(教皇へ寄進する)これしかない。驚きをもって富裕層の文明を変えること。さもなければ、トランプは欺瞞であるが、少数支配も、その止揚も、どちらも残虐な方法(抵抗か死か)しか選択できないのが、一つの文明の型に支配された人類の問題解決に関する文明的限界、ガリアの呪いなのだ。
メイ首相も雪景色のダボスでグローバリゼーションの杯を飲み干して見せている。
『最新のデータを基に計算すると、2016年には当時推定された62人ではなく9人が、2010年には43人が世界人口の半分に当たる36億人の資産と同等の資産を所有していたことになるという。』
『世界の貧困問題に取り組むNGO「オックスファム」は、スイスでダボス会議が開催されるのを前に、16日、報告書を発表しました。
それによりますと、世界で最も裕福な所得上位8人の総資産は4260億ドル、およそ48兆5000億円にのぼり、所得の少ない世界の人口の半数にあたる36億人の総資産とほぼ同じだということです。
8人は、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏や、世界最大の交流サイト、フェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏などで、6人がアメリカ人で占められています。(ビル・ゲイツもマーク・ザッカーバーグも会社からの報酬は1ドルしかもらっていないが、ザッカーバーグに関する経費には、会社が提供する身辺警護の費用が880万ドル(約9億6,756万円)と、社用航空機の利用コストが含まれていると報告されている。)
また、世界で格差が広がっている背景について報告書は、企業の上層部がコストを抑えるために労働者を搾取し利益を独占しているうえ、租税回避地タックスヘイブンを利用して納税を避けていることなどを上げています。そのうえで「イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱の決定やアメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利に見られるように、もはや豊かな国でも人々は現状を容認できなくなっている」として、世界の指導者に対して格差の是正に取り組むよう呼びかけています。』
フロー(稼ぎ)が満足をもたらすのなら、ストックの積上げ(資産増加)などは、社会災害でも起こらない限り不要なものだ。明らかに従属的要因のはずのストックが、逆に主役の社会になるのはガリアの民族大移動(定期的に農耕をやめ、1年間ストックで生活する戦争と侵略の古代社会)に始まり、戦争と侵略に明け暮れる勝者総取りの群雄割拠するヨーロッパが出来上がったからだ。
現代的文明や資本主義のこのニュースのような富の偏在の究極化はヨーロッパのストック文明の世界化とその運命を表している。つまりこの富の偏在は信教的廃棄(神の前に跪いてすべてを放棄する:喜捨)を通じて止揚される運命にある。トランプがやるべきことはトップ8人には直ちにはできないこと、財産放棄(教皇へ寄進する)これしかない。驚きをもって富裕層の文明を変えること。さもなければ、トランプは欺瞞であるが、少数支配も、その止揚も、どちらも残虐な方法(抵抗か死か)しか選択できないのが、一つの文明の型に支配された人類の問題解決に関する文明的限界、ガリアの呪いなのだ。