公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

ドイツ銀行の宗旨替え

2018-02-18 11:35:29 | 経済指標(物流と金融)
『ドイツ銀行の筆頭株主である中国の海航集団(HNAグループ)は、同行の持ち分を減らした。海航は積極的な買収戦略を進めてきたが、財務面で厳しさが増している。海航は2月初めにドイツ銀の出資比率を9.9%から約8.8%に引き下げた。海航の持ち分を管理しているC-クアドラットの広報担当者が16日の電子メールでコメントした。今後はこの水準で持ち分を維持していく意向であることも示した。C-クアドラットは海航の「持ち株をさらに減らすことは計画していない。海航はドイツ銀にとって重要な投資家であり続ける」と説明した。

原題:HNA Plans to Keep Deutsche Bank Stake at 8.8% After Cuts (1)(抜粋)』



低金利を武器に買収資産を膨らませ続けたが、金利上昇局面で放置できずに資産の減損を見込んで出資比率を下げ始めた。当然の帰結。調整か離脱かといえば、ドイツ銀行と言う強力なパトロンの宗旨替え、つまり中共支那路線からの離脱でしょうね。金利高の強風を前にして大量に積み上げたディリバティブ商品に火が回る前に倉庫を空にしたいところだろう。中共支那自身もドル建て資産は人民元安で金利負担が増加する。ドイツ銀行の過去の2018年末予想は⒏1元。昨年度一本調子で安くなっていた人民元は⒍95くらいで頭打ちして現在は⒍4、に人工的に戻されている。売りに売った人民元に対してどんな時も買いに買った中共支那。外貨準備高を大幅に減らした。しかしながら『中国人民銀行(中央銀行)が7日発表した外貨準備高は11月末時点で3兆1200億ドル(約351兆2000億円)。10月末から101億ドル増えた。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値とほぼ一致した。』と言う。貿易収支が1700億ドルの黒字であることだけから単純に換算するなら280億ドルの稼ぎはあるから、製造業貿易国なら10月末から12月にかけて101億ドル増えも不思議はない。必死で外貨流出の抜け穴を塞ぎ続けた成果が出る頃だ。外貨準備高3兆1200億ドルの内容がどうなっているのか知らないが、金利負担のない真水の外貨準備高(こちらが本来の意味の準備高)は貿易収支の5年分程度だろう。3分の2は高金利で逆テコになる。
追補2018.6.7
中国人民銀行(中央銀行)は7日、5月末時点の外貨準備高が3兆1106億ドル(約342兆円)だったと発表した。市場予想の3兆1070億ドルは上回ったが、前月末の3兆1249億ドルから減った。
購買力平価ドル換算GDPは
単位: 10億USドル
1位
中国 21,286.18

2位
アメリカ 18,624.45

3位
インド 8,700.62

4位
日本 5,233.34
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アジアの人びとはフィギュア... | トップ | 昼の強烈な睡魔はアイディア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。