公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

春の嵐

2013-04-14 20:33:15 | 日記
はたしてこの風はいつ治まるのであろう。春の嵐ではなく、北朝鮮の恐喝である。あるいは意外と早期に発射中止ではなく実験として受け入れるよう米国と握って内外が治まるという解があるのではなかろうか。

最悪のシナリオはお互いに準備を考えているだろうが、どちらのシナリオも相手に口火を切らせなければならない。従って、このゲームは膠着する方向にある。ケリーが岸田外務大臣とどんな話をした所で状況は変わらない。軍事上の具体的メッセージは石破だけが出しているが、米国がコメントすることはない。残念ながら日本の政治家の発言に米国の裏書がない限り実行できない外交手形に過ぎないので、有効性が全くない。北朝鮮さえも黙殺してる。

これが今日の日本の国際的座標である。なぜこれほどまでに無視出来るのか?それは日本の軍備が中途半端な状況にあるという理由に尽きる。相手国の予測不可能な独力の自己完結型部隊を日本は持っていない。米国ならば海兵隊がこれに相当するが、これはあくまでも表向きの軍隊。本当に完結した部隊は別にある。

事態の推移はその時が来たればオープンになるだろうが、そのような自己完結型部隊の作戦は実行に移され既に始まっているだろう。まず米軍が今行っているのは、金正恩の消息探索と直接打撃だろう。他方北朝鮮のやっていることは消息のカモフラージュと裏切り者探しであり、チェースは始まっている。これらの段階で日本が関われるはずもない。もし日本がここで自己完結型の機動部隊を持っていれば、金正恩の亡命過程で独自に捕捉することができる。少なくともその可能性を残すことは米国にとっては都合の悪い状況であり、それが勝手に勝ち逃げできない同盟の圧力として働く。

今日本に必要なことは、同盟の圧力である。それは資金だけではなく、情報であることを肝に銘じておくべきだ。

春の嵐は砂塵を舞い上げて今夜日本列島を通り抜ける。


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