中国共産党の外道ぶりと悪辣さを自分の目で見てきた私は、日本の「中国近代史」の本を読んで、啞然としたり、噴ることがよくある。笑いごとではない。中国共産党シンパの日本の知識人が書いた、「中共史観の中国近代史」が広く読まれた結果として、今なおこの国では、中国共産党に親近感や甘い幻想を持つ財界人や政治家が数多くいるように思う。
したがって私は、中国共産党を賛美する偽の「中国近代史」が日本国内で氾濫していることを、これ以上看過できない。噓と偽りで成り立つ「中国共産党革命史観」を、この国から一掃しなければならない。そのために、自らの手で中国共産党史をまとめて、世に問うべきではないかと思ったのだ。 一人でも多くの日本人に、中国共産党政権の悪辣さと危険性への認識を深めていただくため、私は中国共産党の歩んだ極悪の百年史の真実をこの手に取り戻し、つかんだファクトをそのまま、日本人の読者に示したい。そのために書かれたのが本書である。