「成果を上げる能力によってのみ、現代社会の二つのニーズ、すなわち個人からの貢献を得るという組織のニーズと、自らの目的達成の手段として組織を使うという個人のニーズを同時に満たす事ができる。」
「経営者の条件」
ドラッカー
「今日、再び起業家精神を強調すべき時代に入った。ただし、それは一世紀前のような一人の人間が起業し、マネジメントし、支配する起業家精神とは異なる。それは新事業のために組織を使い、方向づける能力である。」
ドラッカー
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(私の考え)
個人と組織が折り合うためは、測定を繰り返すしかない。知識労働は個人の交渉力を高めた。しかし今ここの能力は測定できない。経営者に求められるのは今ここで必要とされる組織に近づけるために、組織を修正し続けることだろう。
従って成長する組織には二つの方向が常に生じる。
多くの場合個人の能力が組織の成長を制限していると考える。
一方で、経営は諸個人の中の最適を選択しなければならない。
最適化の前提となる能力は本人にとっても未知の世界と同じ。
第三者にも当然わからない。
その場合に、経営は何を基準にして組織の最適化を行うべきか。
私なら使命と責任から最適を選ぶ。
10年たっても同じように考えるが、今はもう少し拡張して、諸個人は組織内の人間でなくてもよいと考える。もう一つ10 年前に悩んでいたことは価格設定。
「価格設定の唯一の健全な方法は、市場が支払ってくれる価格からスタートし、その価格に合わせて商品を設計すること」
価格設定にはビジネスのすべてが組み込まれている。売り手の交渉ラインと買い手の交渉ラインがクロスするかどうかは、双方に利益の出るゾーンでしか本来は起こらない。
昨今の買い手優位市場が続くと、クロスはしてもゾーンの外に立っている状況になる。しかしこれは大きなイノベーションのチャンスだ。
価格設定にはビジネスのすべてが組み込まれている。売り手の交渉ラインと買い手の交渉ラインがクロスするかどうかは、双方に利益の出るゾーンでしか本来は起こらない。
昨今の買い手優位市場が続くと、クロスはしてもゾーンの外に立っている状況になる。しかしこれは大きなイノベーションのチャンスだ。
デフレ期の悩みは今も続く。