公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

事例研究14

2010-06-21 10:33:22 | 日記
一、顧客第一の信念に徹し、社業を通じて社会の進歩に貢献する。
一、誠実を旨とし、和を重んじて公私の別を明らかにする。
一、世界的視野に立ち、経営の革新と技術の開発に努める。

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ある重工の社是だ。
顧客第一は目標ではなく信念となっていて、徹底すると表明している。
誠実であることと公私の分別が関係していること。
経営の革新、技術開発が両輪であること。

不正を戒め、顧客のために技術を極めることを通じて社会の進歩に貢献するのが事業の目標というたてつけかな。そのように理解した。

これは成長ロールモデル型社是という日本企業の典型を示している。世界に購買に飢えた市場があり技術で最高のものを供給する誠意があれば天にも通じるという信念だ。70年代以降の個人の自己実現などの価値観を取り込むパターンが流行する前の50~60年代日本企業の成長路線の原型を残しているという意味で興味深い標本事例だ。

こういう社是はむしろ今は中国企業が採用すべきだろう。

企業ステートメントは事業モデルを取り入れる必要性が薄くなっている。むしろ社会の何に貢献したいか



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