「コンスタンチノープルの皇帝は近隣諸国に対抗するため、一万のトルコ軍をギリシアに引き入れたのですが、トルコ軍は戦争が終結しても、立ち去ろうとしなかったのです。これがギリシアが異教徒に隷属する始まりでした。」
「ですから、勝利したいと思わない者には、こうした援軍を使わせておけばよいのです。というのは、外国の援軍を使えば破滅するのは必至なのだから、傭兵よりずっと有害なのですから。」
マキャヴェッリ 君主論 『12章 軍隊はなん種類あるか、そして傭兵について』
「他人の武器は役に立たない。」
「この主題にぴったりの事例を旧約聖書から思い起してみたいと思います。ダヴィデはペリシテ人の闘士ゴリアテと闘うことをサウルに申し出ました。サウルは彼を勇気づけるため、彼に自分の武具を身に着けさせましたが、身に着けるとすぐ、ダヴィデはこれを断り、その武具を役に立てることができず、自分の投石器と短剣で敵と相い見えたいと言いました。つまり、他人の武具というものは、背からずり落るか、重荷になるか、身を固く縛りつけるかするものなのです。」
マキャヴェッリ 君主論『13章 外国からの援軍、混成軍、自国軍について』
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日米は、援軍を追い出すことも、傭兵にすることもなく、戦争が終わっても特別な関係を作った。
歴史的にも特殊な関係は、未曾有の成長と経済力が支えたものだったが、増税してまで維持するものではない。
國を破滅させたくなければ、蹂躙されたギリシャの歴史に学ぶべき。米軍は抑止力を持つという理論は、米軍の核抑止力を前提としているが、前提が既に過去のものとなっている。
高度通常戦力の時代に核の均衡による平和はない。事実上敵は姿を現さず、世界中に拡散し、既に核は脅しのネタに使用されている。沖縄等の国内米軍は既に援軍ではなく、戦域の広がった自衛軍のアジア前線に過ぎない。反米的である必要は無いが、援軍を期待するのは誤りだ。せめて傭兵契約を結ぶべきだろう。
歴史に学べば、援軍の常駐は傭兵よりも有害である。
「ですから、勝利したいと思わない者には、こうした援軍を使わせておけばよいのです。というのは、外国の援軍を使えば破滅するのは必至なのだから、傭兵よりずっと有害なのですから。」
マキャヴェッリ 君主論 『12章 軍隊はなん種類あるか、そして傭兵について』
「他人の武器は役に立たない。」
「この主題にぴったりの事例を旧約聖書から思い起してみたいと思います。ダヴィデはペリシテ人の闘士ゴリアテと闘うことをサウルに申し出ました。サウルは彼を勇気づけるため、彼に自分の武具を身に着けさせましたが、身に着けるとすぐ、ダヴィデはこれを断り、その武具を役に立てることができず、自分の投石器と短剣で敵と相い見えたいと言いました。つまり、他人の武具というものは、背からずり落るか、重荷になるか、身を固く縛りつけるかするものなのです。」
マキャヴェッリ 君主論『13章 外国からの援軍、混成軍、自国軍について』
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日米は、援軍を追い出すことも、傭兵にすることもなく、戦争が終わっても特別な関係を作った。
歴史的にも特殊な関係は、未曾有の成長と経済力が支えたものだったが、増税してまで維持するものではない。
國を破滅させたくなければ、蹂躙されたギリシャの歴史に学ぶべき。米軍は抑止力を持つという理論は、米軍の核抑止力を前提としているが、前提が既に過去のものとなっている。
高度通常戦力の時代に核の均衡による平和はない。事実上敵は姿を現さず、世界中に拡散し、既に核は脅しのネタに使用されている。沖縄等の国内米軍は既に援軍ではなく、戦域の広がった自衛軍のアジア前線に過ぎない。反米的である必要は無いが、援軍を期待するのは誤りだ。せめて傭兵契約を結ぶべきだろう。
歴史に学べば、援軍の常駐は傭兵よりも有害である。