公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

重要なこと2

2010-01-31 21:28:12 | 日記
「重要なことは、できないことではなく、できることである。」

BOT格言をいちいち拾ってる自分はちょっと偏執的w
http://twitter.com/DruckerBOT
できないことを無視するという意味ではない。重要ではないとドラッカーが言っている。

これは前出の<総てと全力>に関係している。

目標に対して必ず達成できないギャップが生じる。
ギャップの分析をすることは普通の反省であろうが、「もっと早く準備していれば」とか「人員を振り向けていれば」とか、その時点でどっちみち出来ない反省をしても全く意味がない。<総ての可能な手段>を考え尽くす事なしに本当に意味のあるマネージメントは出来ない。

こういう言葉もある。
「成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。手元の仕事から顔を上げ目標に目を向ける。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。そして責任を中心に据える。」
言っている意味は同じなので解説はしないでおこう。

日本のマネージメントが自虐的反省を誘導し、挑戦を抑制しがちなのは青少年教育で責任とは何か、そのために重要な事が何であるか一つも教えてないからである。

与えられた事に全力を尽くすのは当たり前のことだ。

責任とはそのような狭い定義ではない。まず第一に目標と手段の組合わせを考え抜く責任があり、それを目標に整合するように説明し尽くす責任がある。メタ経営学では、これを目標と責任の体系という。
重要な事とは、目標と責任の体系のなかの順位のことに過ぎない。したがってギャップから重要な事(順位)は生まれない。極めて論理的帰結なのだ。

したがって重要な事(優先順位)はできないこと(目標に対するギャップ)ではなく。できること(目標と責任の体系、内部順位)なのだ。という私なりの解説です。ドラッカーの言葉は簡単なフレーズほど含蓄がある。
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