通勤電車車両と駅は安全です。ただし駅に着いたらエレベーターは使わないこと。換気が悪いし、累積している。もっと必要なことは躊躇無く具合が悪く感じているのなら動かないこと。他方会社には、労働者が安全で健康に働けるよう配慮する安全配慮義務があるので、テレワークを妨げない休業が望ましい。
大手印刷会社、凸版印刷の金子眞吾会長(69)が、新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。
凸版印刷によりますと金子会長は、今月2日から発熱の症状を訴え、6日に医療機関を受診し、検査の結果、8日、感染が確認されました。現在、入院していますが、容体は安定しているということです。
最近は海外への渡航はなく、感染経路は分かっていません。
会長が勤務している東京 千代田区の本社ビルは、先月末から原則、在宅勤務になっているため、濃厚接触者はいないとしています。
金子会長は去年6月まで凸版印刷の社長を務め、会長に就任しました。
凸版印刷は「社員と関係者の安全を最優先に考え、行政機関などと連携を図り、必要な対策を講じて感染拡大の防止に取り組むとともに、事業の継続を図ってまいります」としています。
東京都内で9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに180人以上確認されたことがわかった。1日当たりの感染者としては、8日の144人を上回って2日連続で最多を更新した。累計の感染者は1500人を超えた。
実際はこの数十倍あるとして4〜5万人いたとしても、東京都は900万人程度しか住民はいないけど、その昼間の人口は 15,920,405 人なので、多くても318人に一人くらいの感染人口密度となる。電車車両には150人くらい乗るから2輌ちょっとに一人の感染者、今はもっと通勤通学者が少ないから4〜5輌に一人という計算になる。
SARSと戦った東北大学医学系研究科微生物学分野 押谷仁教授の話しを参考にしてみよう、2月22日の段階のインタビューである。
これまでのデータから軽い症状しかない人でも他の人に感染させる可能性が十分考えられる。普通のインフルエンザではたいていの人は療養のために会社や学校を休んでいる。しかし、このウイルスでは、療養のためではなく風邪程度の症状であっても他の人に感染させないために自宅にとどまることが絶対に必要である。症状の軽い人にはインターネットなどを使って仕事・勉強などができる環境を整備することも早急に行っていただきたい。
このウイルスは非常にしたたかなウイルスである。今後、日本でも厳しい局面があることも十分に考えられる。しかし、このウイルスの弱点も少しずつわかってきており、希望の光も見えてきている。私はこのウイルスを日本で早期にコントロールすることは十分に可能だと、今は考えている。この光を確かなものにするために日本に住むすべての人が今何ができるかを真剣に考えることが必要である。
押谷 仁