公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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奇妙な論理の背景 CSIS「第3次アーミテージレポート」アーミテージ & ナイ

2015-09-03 18:19:13 | 日記
『開発途上国は原子炉の建設を続けるので、日本の原発永久停止は、責任ある国際原子力開発を妨害することにもなるだろう。フクシマ以後一年以上にわたって原子炉認可を中断していた(ただし、進行中のプロジェクトは中断しなかった)中国は、新規プロジェクトの国内建設を再開しつつあり、最終的には重要な国際ベンダーとして台頭する可能性がある。中国が民生用原子力発電の世界的開発のメジャー・リーグでロシア、韓国、フランスに加わろうと計画しているとき、世界が効率的で信頼性の高い安全な原子炉や原子力サービスから利益を得るためには、日本が遅れをとることはできない。』アーミテージ
CSIS「第3次アーミテージレポート」
なぜ日本が遅れる事が米国にとって許されない事なのだろうか?「日本の原発永久停止は、責任ある国際原子力開発を妨害することにもなる」責任ある国際原子力開発とはなんだろう。

国際原子力開発というなんらかのプロジェクトがすでに存在しそれが米国の将来価値を増大させるという前提を置いて考えれば、奇妙な文脈を読み下す事ができるでしょう。



核兵器開発の著しい進展➖非公開➖があって、核兵器と共通する核燃料が供給過剰になっている事情から、世界に余剰核を売る名目が必要になっている背景がこのレポートの断片を解くヒントになる。
更にここに言う《国際原子力開発》とは何んだろう。つまり文脈からすると余剰核がロシア中国に発電用名目の核燃料が市場取引を通じて途上国に集まらなように日本が主たる消費国となって蓄えるという隠された役割、【責任ある】《国際原子力開発》が日本にあり、それを米国に担わされたと読めば良い。それを過大な電気料金として担うのは日本国民だが、電気料金の根拠が使用済み核燃料の原子炉内貯蔵という現在も続く異常な管理状況すなわち《国際原子力開発》と思えば良い。

奇妙な論理展開の背景には立場の異なる筋がある。普遍的価値を介していないので、奇妙に見えるが、アーミテージやナイのようなハンドラーのポジションにあれば誰でも同じ事を日本に言うだろう。
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