公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

イロモノという概念の誕生は古い

2018-08-07 08:28:47 | 日本人
同調圧力文化と言われて久しい日本人は、昔から自分たちとは違うものを区別して共同体の外に置いてきた。これは差別ではなく区別である。大多数が農民であるときは農以外で糧を得ている異能者(集団)を色々な呼び名で区別して自分たちの共同体との互酬関係を拒否していた。それは近代的な意味の差別ではなく共同体の価値観を安定させるためと、日本人が本来持っている祭りの激情を一定の時期と空間に閉じ込めるためであった。イロモノと芸の世界で言われるのも厳しい修行を必要とする上下関係とは異なる個人の特殊能力で糧を得ようとする芸人に対する関係拒否であって、差別ではない。自分たちの生活と伝統を守り伝えるためである。
働くものの多くがサラリーマンや勤め人契約者である今は、起業を続ける自由業は生業を怪しまれるのと同じである。基本的に異能の持ち主である異世界経験者である。本能的にこれまでの反復を守ろうとしている日本人にとっては現代的イロモノでありエタである。それが安定した社会や共同体 村 町 イエを守ろうとする日本人の防衛本能である。同調圧力文化はあらゆる場面に登場し、社会を息苦しくしているかもしれないが、祭りを時間空間的に制御できなくなるとえーじゃないかとお蔭参りに狂奔するから昔の人は制御弁として異能者を起源とする家族、異能を生業とする者たちを隔離して保護してきた。イロモノという概念の誕生は古くて根源的なもので、西欧近代の歴史とは折り合わない価値観なのである。

イロモノ北朝鮮
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