公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

時代にあわせる 時代を読む

2010-04-04 17:58:00 | マキャヴェッリ
「何かを成し遂げたいと望む者は、それが大事業であればあるほど、自分の生きている時代と自分がその中で働かねばならない状況を熟知し、それにあわせる努力をしなければならない。」


「政略論」
   マキャヴェッリ
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「販売とマーケティングは正反対である。(略)補い合う部分さえ無い。」

   ドラッカー
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 マーケティングは今の販売ではない。これに対して販売は遠い先の約束ではない。新規分野商品や新販売方法による事業を実現しようとする思いは販売事業そのものと衝突する。既存のシステムに満足している組織にマーケティングを無理強いするのは大変な抵抗を受ける。


 マキャヴェッリは時代にあわせる処世という卑近な意味で言っているのではない。
 時代の流れ、新時代の到来とイノベーションが一致していないならば、如何に大事業を成し遂げたいと思っても逆に機会を失う。
 だから國を栄させ得る為には諸個人の自由が重要であり、もし自由が無いのなら余計な規制を設けようと抵抗する秩序の自己崩壊を待たねばならない。 インターネットと放送の融合事業という旗印で敵対的買収を仕掛けた某寵児のように時代齟齬に終わる。わずか4年ずれていたら、ustreamも存在し、世間の理解とそれを背景とした交渉の結果はもっと違っていたかもしれない。

 既存メディアがこの5年でどれほど広告収入を失い機能しなくなって来たか、家電量販店が消費動機とは分離した、ただの展示場に変わりつつあることを誰も想像できなかったときに、一部の人々は大いにインターネットの可能性を信じていた。

 6年前を思い出してみればいい。RやLといった多くの先覚的経営者は我慢できずに動き出し、大けがをした。だからこそ経営者は我慢しながら様々な準備をしておく必要がある。

 こういっている人もいる
「時代は、追ってはならない。読んで仕掛けて待たねばならない。」
 孫 正義
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