新潟大学自然科学系 梅林泰宏教授らの研究グループは,電池を充放電しながら“そのまま”測定するオペランド測定に成功し,リチウム-硫黄電池内部の反応を解明しました。安価で持続的な大量生産が見込まれるこの電池は,理論上,現行蓄電池に比べ数倍の電気を蓄えることができ,世界中で実用化が競われています。今回の成果により劣化原因が特定され,実用化に近づきました。
硫黄正極の理論蓄電容量は 1,672mAh/g となり、従来の正極の理論容量の 6 倍以上ある。しかし、その実用化に向けては、低い電導性、反応中間生成物の溶出など、多くの課題解決しなければならない。
The journal of physical chemistry letters 7 (14), 2832-2837:Li+ Local Structure in Li–Tetraglyme Solvate Ionic Liquid Revealed by Neutron Total Scattering Experiments with the 6/7Li Isotopic Substitution Technique
著者:Soshi Saito, Hikari Watanabe, Yutaka Hayashi, Masaru Matsugami, Seiji Tsuzuki, Shiro Seki, José N. Canongia Lopes, Rob Atkin, Kazuhide Ueno, Kaoru Dokko, Masayoshi Watanabe, Yasuo Kameda, and Yasuhiro Umebayashi