エンデの経済論はどう好意的に解釈しても、貨幣の罠を抜け出ていない。パンを食べるための貨幣と蓄財するための貨幣を区別してみたところで、事業を為すには、元手が必要であり、個人のパンを買う貨幣と元手はどこかで交換されなければならない。もし交換不能な元手で給与を支払うならば、詐欺になる。逆にパンを買う貨幣が少しずつ努力評価されて余剰が生まれたとして、それを元手に事業を始めたならば、もはや肩叩き券も資本と区別できない。元手無しに橋の修理も飢饉の備えも始められないのだから、社会自体が元手のニーズと其の分配の形態体から成るのものなのだから。
そのようなエンデはなぜか日本で人気がある。奥様が日本人ということもあろう。ただファンタジックなところをいいことに地域通貨や老いる通貨を正当化したり、株式会社を解体して基金にするとか、通貨が環境を破壊するとか頭がおかしいのではないか?緑の党の宣伝か?
『オンケンは 『モモ 』から何を読みとったのでしょうか 。エンデが 「私の本をこれほどよく理解してくれた 」と語ったオンケンの論文 「経済学者のための 『モモ 』 」の一部を紹介します 。 「マイスタ ー ・ホラとモモのこの二人の会話 (以下の会話部分は 『モモ 』岩波書店から引用 )には 、理論を寄せ集めただけでは得られない 、経済問題に関する深遠な真理が隠されている 。モモはマイスタ ー ・ホラに 『灰色の男たちは 、いったいどうしてあんなに灰色の顔をしているの ? 』と尋ねる 。マイスタ ー ・ホラは答える 。 『死んだもので 、いのちをつないでいるからだよ 。おまえも知っているだろう 、彼らは人間の時間をぬすんで生きている 。しかしこの時間は 、ほんとうの持ち主から切りはなされると 、文字どおり死んでしまうのだ 。人間というものは 、ひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間を持っている 。そしてこの時間は 、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ 、生きた時間でいられるのだよ 』 『じゃあ灰色の男は 、人間じゃないの ? 』 『ほんとうはいないはずのものだ 』灰色の男たちは 、不正な貨幣システムの受益者にすぎない 。その貨幣システムは 、本来 、人間に備っているものではなく 、自然界の外にあって 、貨幣を 〈凍結 〉させる機能をもつものである 。 『もし時間をぬすむことができなくなったら 、どうなるの ? 』 『そうしたら 、もとの無に帰って 、消滅してしまう 』換言するならば 、自然に適合した貨幣システムが実現して 、灰色の金利生活者たちが利子を通じて人間から時間を盗むことができなくなってしまえば 、彼らは 、人間存在としてではなく 、不正なシステムの受益者として 、安楽死 (ケインズ )を受け入れなければならない 。』シルビオ・ゲゼルを信奉研究すること自体に悪意はないが、簒奪の正当化に利用されてはエンデも泣いてるだろう。
スイスの研究所にビンズヴァンガ ーを訪ねました 。お金の問題についてエンデとどのような話をしていたのですかと尋ねると 、ビンズヴァンガ ーは一冊の本を書棚から取り出し 、朗読を始めました 。それは 、エンデの 『鏡のなかの鏡 』に収められた 「駅カテドラルでは 、灰青色の岩石からなる 」の一節でした 。
「『お金は万能である ! 』と説教師が呼びかけている 。 『与えたり取ったりすることにより 、人びとを結びあわせる 。すべてのものをすべてのものに変える 。精神を物質に 、物質を精神に変え 、石をパンにし 、無から価値をつくりだし 、永遠に自己増殖し 、お金は万能であり 、お金は 、神がわれらのもとに下った姿であり 、お金は神である !すべての者がすべての者のおかげで豊かになれば 、結局すべての者が豊かになる !そしてすべての者がすべての者の負担によって豊かになるなら 、すべての者に負担がかからない !あらゆる奇跡のなかの奇跡 !信者の方々 、いったいそれらの富はどこからくるのか 、とお尋ねでありましょうか ?ならばお答えしよう 、富は自分自身の将来の利益からやってくるのだ 、と !将来における富じたいの有用性こそ 、われわれが現在すでに享受しているものであります !いま現在多くあればあるほど 、将来の利益が大きくなり 、将来の利益が大きければ大きいほど 、今度は逆にいま現在多くあることになります 。したがってわれわれは永遠に 、われわれ自身の債権者でありながら 、われわれ自身の債務者でもあるわけです 。われわれはわれわれ自身に自分の罪 ・負債を赦し ・譲るのであります 、ア ーメン ! 』 」 ( M ・エンデ著 、丘沢静也訳 『鏡のなかの鏡 ―迷宮 ― 』岩波書店 )
エンデの遺言「根源からお金を問うこと」 エンデの遺言「根源からお金を問うこと」
河邑 厚徳, グループ現代
販売: Amazon Services International, Inc.
環境破壊には注意が必要だ。其れは通貨や貨幣、お金の問題ではなく、大規模な環境変更を可能とする技術と権力を得た国があるからで、日本自身も含め国民が監視する必要がある。
しかし公平に見て監視の効かない国は支那の中共であり、三峡ダムは後戻りできないが、メコン川の支流とはいえ、5000人もの住民を追い出すカンボジアの巨大ダム計画では、カンボジア国民が電力の奴隷になろうとしている。そこで破壊されるのは、環境と主権と独立自尊の精神である。主犯は中共。メコン川を源流から抑える国家脅迫である。
緑の党はなぜ自国通貨を攻撃したりはせず。他方で環境破壊が止まらない中共に寛容なのか?よくよく彼らの計略を考えてみることだ。簒奪という目的に向かっていることを聞き取れただろうか?
そのようなエンデはなぜか日本で人気がある。奥様が日本人ということもあろう。ただファンタジックなところをいいことに地域通貨や老いる通貨を正当化したり、株式会社を解体して基金にするとか、通貨が環境を破壊するとか頭がおかしいのではないか?緑の党の宣伝か?
『オンケンは 『モモ 』から何を読みとったのでしょうか 。エンデが 「私の本をこれほどよく理解してくれた 」と語ったオンケンの論文 「経済学者のための 『モモ 』 」の一部を紹介します 。 「マイスタ ー ・ホラとモモのこの二人の会話 (以下の会話部分は 『モモ 』岩波書店から引用 )には 、理論を寄せ集めただけでは得られない 、経済問題に関する深遠な真理が隠されている 。モモはマイスタ ー ・ホラに 『灰色の男たちは 、いったいどうしてあんなに灰色の顔をしているの ? 』と尋ねる 。マイスタ ー ・ホラは答える 。 『死んだもので 、いのちをつないでいるからだよ 。おまえも知っているだろう 、彼らは人間の時間をぬすんで生きている 。しかしこの時間は 、ほんとうの持ち主から切りはなされると 、文字どおり死んでしまうのだ 。人間というものは 、ひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間を持っている 。そしてこの時間は 、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ 、生きた時間でいられるのだよ 』 『じゃあ灰色の男は 、人間じゃないの ? 』 『ほんとうはいないはずのものだ 』灰色の男たちは 、不正な貨幣システムの受益者にすぎない 。その貨幣システムは 、本来 、人間に備っているものではなく 、自然界の外にあって 、貨幣を 〈凍結 〉させる機能をもつものである 。 『もし時間をぬすむことができなくなったら 、どうなるの ? 』 『そうしたら 、もとの無に帰って 、消滅してしまう 』換言するならば 、自然に適合した貨幣システムが実現して 、灰色の金利生活者たちが利子を通じて人間から時間を盗むことができなくなってしまえば 、彼らは 、人間存在としてではなく 、不正なシステムの受益者として 、安楽死 (ケインズ )を受け入れなければならない 。』シルビオ・ゲゼルを信奉研究すること自体に悪意はないが、簒奪の正当化に利用されてはエンデも泣いてるだろう。
スイスの研究所にビンズヴァンガ ーを訪ねました 。お金の問題についてエンデとどのような話をしていたのですかと尋ねると 、ビンズヴァンガ ーは一冊の本を書棚から取り出し 、朗読を始めました 。それは 、エンデの 『鏡のなかの鏡 』に収められた 「駅カテドラルでは 、灰青色の岩石からなる 」の一節でした 。
「『お金は万能である ! 』と説教師が呼びかけている 。 『与えたり取ったりすることにより 、人びとを結びあわせる 。すべてのものをすべてのものに変える 。精神を物質に 、物質を精神に変え 、石をパンにし 、無から価値をつくりだし 、永遠に自己増殖し 、お金は万能であり 、お金は 、神がわれらのもとに下った姿であり 、お金は神である !すべての者がすべての者のおかげで豊かになれば 、結局すべての者が豊かになる !そしてすべての者がすべての者の負担によって豊かになるなら 、すべての者に負担がかからない !あらゆる奇跡のなかの奇跡 !信者の方々 、いったいそれらの富はどこからくるのか 、とお尋ねでありましょうか ?ならばお答えしよう 、富は自分自身の将来の利益からやってくるのだ 、と !将来における富じたいの有用性こそ 、われわれが現在すでに享受しているものであります !いま現在多くあればあるほど 、将来の利益が大きくなり 、将来の利益が大きければ大きいほど 、今度は逆にいま現在多くあることになります 。したがってわれわれは永遠に 、われわれ自身の債権者でありながら 、われわれ自身の債務者でもあるわけです 。われわれはわれわれ自身に自分の罪 ・負債を赦し ・譲るのであります 、ア ーメン ! 』 」 ( M ・エンデ著 、丘沢静也訳 『鏡のなかの鏡 ―迷宮 ― 』岩波書店 )
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環境破壊には注意が必要だ。其れは通貨や貨幣、お金の問題ではなく、大規模な環境変更を可能とする技術と権力を得た国があるからで、日本自身も含め国民が監視する必要がある。
しかし公平に見て監視の効かない国は支那の中共であり、三峡ダムは後戻りできないが、メコン川の支流とはいえ、5000人もの住民を追い出すカンボジアの巨大ダム計画では、カンボジア国民が電力の奴隷になろうとしている。そこで破壊されるのは、環境と主権と独立自尊の精神である。主犯は中共。メコン川を源流から抑える国家脅迫である。
緑の党はなぜ自国通貨を攻撃したりはせず。他方で環境破壊が止まらない中共に寛容なのか?よくよく彼らの計略を考えてみることだ。簒奪という目的に向かっていることを聞き取れただろうか?