イギリスの新聞デイリーメールが、内部告発サイト・ウィキリークスの創設者で、現在イギリスの刑務所に収監中のジュリアン・アサンジ被告(50)が脳卒中を起こしたと報じました。
デイリーメールによりますと、2019年の4月から英ロンドンの、特に国家安全保障関係で使用されるベルマーシュ刑務所に収監されているアサンジ氏は今年10月27日に、所内で脳卒中を起こしたとされています。
アサンジ氏の婚約者のステラ・モリス氏は、「アサンジ氏は、進行中の訴訟手続きのストレスと全体的な健康状態の悪化によって脳卒中を起こした」と語りました。
モリス氏によりますと、今回の脳卒中はアサンジの全体的な健康に影響を与えており、「彼は視点が定まらず、左まぶたは開いたままで、記憶障害を起こしている」ということです。
これまでの報道によりますと、アサンジ氏はMRI検査を受けており、現在卒中の治療薬を服用中とされています。
イギリスの裁判所は、この問題に関する見解表明を差し控えています。
アサンジ氏は、2019年4月から保釈条件違反でで英国のベルマーシュ刑務所に収監中ですが、それ以前には、セクハラ容疑で逮捕請求された後に避難を求めた在英エクアドル大使館で7年間過ごしていました。
ジュリアン・アサンジ氏は、アメリカ国内では、内部告発サイト・ウィキリークスを通じたイラク、アフガニスタン、グアンタナモ刑務所に関するアメリカの機密文書の漏洩・スパイ容疑で訴追されており、米国に送還された場合、最大175年の懲役を受ける可能性があります。
「ウィキリークス」のアサンジ被告、米国引き渡しを英判事が承認
Jonathan Browning、Katharine Gemmell米国が要請していた内部告発サイト「ウィキリークス」創設者ジュリアン・アサンジ被告の引き渡しを、英国の判事が承認した。約10年にわたって引き渡しに抵抗していた同被告にとって、望みが打ち砕かれる決定。