雨はなぜ降るの?
素朴に聞こえる疑問だが、実は回答が難しい。
「それは地球に重力があるから」と答えても、本質的な答えにはならない。このように話し言葉では疑問と回答という組み合わせは不適切なコンビネーションとなって社会に残ってゆく。
この原因は質問の解像度が低いということにある。よくわかっていないで疑問を持つときは大体こういう問題を内蔵している。このような齟齬=バグを私は、これまで何度か例を挙げて、『間違った質問に「正しい答え」という現実世界のバグ』と表現してきた。
地球に降る雨の量は大気中の1%と言われている。残りの99%はなんで落ちてこないのか?あるいは2倍や3倍になる可能性はどうしてないのか?この疑問に答えることは結構難しい。
AIはこう答えるが、大気の全体像を説明していない
雨が降るプロセスは、主に以下のステップによって説明されます。
1. **蒸発**: 水が海、湖、河川などから蒸発し、水蒸気として大気中に放出されます。
2. **上昇**: 温められた空気は上に昇りやすく、この際に大気の冷たい領域に達します。
3. **冷却と凝縮**: 上昇した空気が冷やされると、水蒸気が凝縮し、小さな水滴が形成されます。これが雲の形成です。
4. **水滴の成長**: 雲内で水滴が衝突して合体し、徐々に大きくなります。水滴が一定の大きさに達すると、重力に従って地球に落下します。
5. **降水**: 大きくなった水滴は雨となって地上に降り注ぎます。
この一連のプロセスが、地球上で雨が降る主な理由です。また、気温、湿度、風の流れなどが影響を与え、降雨の量や頻度に変化をもたらします。