人間の幸福は母に抱かれて乳を啜っている時が最大で、それを禁じられることは人生最初で最大の苦痛なのだ。
この苦痛の原型(断乳)は一生消えない。人はこの苦痛を代替し変形する。その苦痛を忘れているのではない。生きることそのものと入れ替わいるだけなのだ。そう思う事がある。生きることは苦痛からできている。すなわち仏教の法話集|元氣で幸せに生きるための「三つの秘訣」三毒。
最初のおもちゃから生涯の学問まで、大きな苦痛を何らかの別な苦痛に代替できたか、あるいはそれを無害な記憶に変形させることに成功した者が生き残る。
これが人間の誕生であり、苦痛の原型をどのように変形するかは肉体の仕事ではなく魂の仕事なのだろう。
代替も変形もできない人は狂う。あるいは死ぬ。