『2015年に死去した女優の川島なお美さん(享年54)、2015年に死去した柔道五輪金メダリストの斉藤仁さん(享年54)、2016年に死去したラグビー元日本代表の平尾誠二さん(享年53)も肝内胆管がんを患っていた。』
脂肪肝と思っていたら急にがんが見つかることもある。きおつけないと。
お金が雨のように降って湧いてくる広告業界を手始めに好きな世界で一番得意な分野の歌詞で活躍をして、野球やギャンブル、酒では一目おかれるセミプロで、有名な女優や美女と結婚したり遊んだりする人生を謳歌して数々の分筆稼業の栄誉と勲章を手にした伊集院静氏も同じ病でなくなった。
お世話になったそうです。やられたな。
伊集院静
生い立ち
1950年生まれ、山口県防府市出身の在日韓国人2世である。出生当時の氏名は「趙 忠來」(チョ・チュンレ、ハングル表記では조충래)であったが、日本に帰化した際、西山 忠来(にしやま ただき)に変えた[1]。
山口県立防府高等学校、立教大学文学部日本文学科卒業。
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「大人の流儀」
人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。
『大学の野球部の下級生だった時、練習がたるんでくると上級生に呼ばれて、夜中まで正座させられ殴られた。─こんな理不尽なことを……。 そう思って歯を喰いしばったが、翌日のグラウンドで、まあ下級生全員がきびきび動き回ること。私自身もである。 ──人間って哀しい生きものだナ……。 殴られたことをいい経験だと言うつもりはないが、社会に出た時、新入社員同士で辛いナ、とこぼすような折でも、あの時に比べたら、何ということはない、と思ったから妙なものである。』
『ひどい建物の下宿だった。その部屋の壁に積まれた本の山を見た時、若者の私は本当に驚いた。 「先生、これを全部読んだのかのう?」 「すべては読んでいません。これから読むんです。人間がいかに愚かで、いかに素晴らしいかを知るのが学問の最初です」 私は先生に〝コスモポリタン(世界市民)〟という言葉を習った。両親が朝鮮半島出身で、生まれ育った日本にさえ居場所を求められなかった若者にとって、世界が差別はおろか肌の色も関係のないひとつの市民だという考えは、衝撃だった。 先生は私のいた野球部の顧問をされ、私が上京する時、野球のボールに〝自己実現〟と書いて下さった。 上京し、身体を壊わし、夢が失せ、彷徨する日々の中で自分が最後まで望みを捨てなかったのは、両親とM野先生のお蔭である。』
『麻雀小説は阿佐田哲也こと色川武大の『麻雀放浪記』につきる。その後は追随する作品はない。』