公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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21世紀の真珠湾攻撃 複雑な戦争は参入障壁をもたらす

2019-09-18 20:51:00 | イランおよびトルコ シリア

NHK《サウジアラビアの石油関連施設への攻撃について、アメリカ政府高官は、精密誘導兵器を含め少なくとも19回にのぼる攻撃が行われた大規模なものだったとする分析結果を明らかにしました。アメリカはイランが関与したという見方を強めているとみられ、今後の対応によっては中東情勢が一層緊張するおそれも出ています。
(略)
ロウハニ大統領は「イランはこの地域での紛争をこれまでも望んでいなかったし、今後も決して望まない」と述べ、さらなる情勢の悪化は避けたい考えを強調しました。》


この絵の⁇の付け方がおかしすぎる。フーシーの攻撃とする方が⁇⁇だろう。これはやがて21世紀の真珠湾攻撃と呼ばれることだろう。イエメンにおけるフーシー派の存在を認める国際社会の流れはEUの赤い貴族とイランが作り出した。この挟撃地勢攻撃の常態化によって打撃を受ける経済利害当事者を巻き込んだ複雑な戦争が始まる。複雑な戦争は参入障壁をもたらす。ビジネスとしてはブルーオーシャン、戦禍の国民はブラッドソイル。イランは先の日本と米国との戦争の日本の立場に似ている。革命防衛隊が関東軍に相当する。違いはイランが資源国であり戦争継続基盤と赤い国際社会からの支持を得ている点。戦争広告代理店の力を以ってしてもイランを悪の帝国と決めつけられなくなった。


去年の7月に私はこう書いた《世界戦争が宣戦布告なしに始まった。目に見えて来ないが中国のハッカーによる米海軍情報の窃盗(614Gbite of material related to a closely held project known as Sea Dragon,)が帝国日本海軍の真珠湾攻撃に相当する。記録では2月までには開戦していた。この世界戦争はもう中国の負けで終わりそうになっている。中共シナにとっては対外妥協した帝国皇帝トップは負けと決まっている。暫定合意が匂ってきただけで、白旗。この瞬間世界から中共シナは詰み負けし、シノ中東は消えた。あまりに目に見えない戦争があまりにも速く終わる。これが21世紀の戦争である。なぜならば、サイバースペースの戦争が主戦場だから。われわれには知り得ないが米国はなんらかの反撃を成功させたから、関税戦争という拒否できないゲームに習近平を引きずり出した。


問題は次の戦争イスラエル=ロシア神聖統一連合 VS イラン=EUの赤い貴族連合(仮にイラン核開発合意同盟としておこう)が資源再分割戦争、地政学的にキーになる中東をシリアからサウジアラビアまで、いったんぼろぼろの失敗国家にするというシナリオに基づいて憂いなく戦争ができるのは、中国とトランプの米国が中東覇権から去るという先が見えたからだ。シェールオイルガス資源を自国供給できる米国が中東の石油資源分割戦争を許容しているということ。トランプの戦争観は得がない出口がない戦争コストはいらないというコストメリット戦争観。この隙にイスラエルのネタニヤフ首相は「ヨルダン渓谷と死海の北部にイスラエルの主権を発動する」と述べ、イラン核開発合意同盟の制圧を宣言した。
状況がもう時間切れを呈してさえも米国がペルシャ湾テロルを放置しているから、トルコまでこの分割戦争に加わろうとしている。イスラエルが複雑な戦争にすればするほど米国有権者はイスラエルの行動に理解を示さない。これが都合良いのはイラン核開発合意同盟 側のフランス🇫🇷とドイツ🇩🇪とスペイン🇪🇸そして遅れ馳せながら英国🇬🇧¥

追補 オブライエンがボルトンの代わりとなり、一層米国の中東撤退が決定的となった。 ¥Boris Johnson says Britain ready to help defend Saudi oil UK prime minister set to join the US in blaming Iran for attacks on Aramco facilities さらに24日フランス🇫🇷ドイツ🇩🇪イギリス🇬🇧の立場がイラン🇮🇷非難へと急変した。この戦争もまた、われわれには理解できない速さで停戦合意に向かうことだろう。ここにおいてもわれわれが知り得ないサイバースペースの戦いでマクロン大統領の詰み負けが生じたのだろう。わたしたちの世界はわたしたちの常識、戦争に関する活字や映像や議会や声明が持っている70年前の速度では何も解決できない時代になったという国際政治の『進歩』を自覚し直すべきである。
 トランプ米大統領は18日、解任したボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の後任として、国務省のロバート・オブライエン人質問題担当特使を任命すると発表した。元弁護士で政治経験が限定的な同氏の就任により、外交・安保政策でポンぺオ国務長官の影響力が高まると見られている。

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