公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

「とこよ」と「まれびと」 折口信夫

2025-01-30 06:31:00 | 日本人
折口氏とは解釈が違うが常世の国は定常社会、歴史的には特に日高見の国と考えるべき。これに古代から登場する複数のマレビト、特にヤマトの登場は元から居た日本人にとっては異常あるいは異状社会であった。そこで日本人は神という隔離装置={敬い遠ざける手段}を取り入れた。変形した移民は勢いを失ってユダヤが稲荷、八幡、祇園祭の八坂神社になっている。それゆえに、おいで、おかえり と通称される。

征服された側から見た陰口のようなものが神であるマレビト。
このマレビトを複数の神とした日本人の知恵はある種の便益を征服者に認め侵略を許し、言外の曖昧模糊とした保守伝承と文化を形成した。

だから記紀を読んでも一貫せず、神の役割が複数あっても平気なのです。つまり被征服を便益の到来あるいは征服神を御守り神とした日本人の異人マレビト解釈の知恵なのです。

試しに聖書の神を紐解いてみよう 「わが子よ」で始まることに日本人は違和感を感じる。
箴言 6
1 わが子よ、もしあなたが隣人のために担保を張ったなら、
もし見知らぬ人のために誓約して握手をしたなら、
2あなたがたは 、自分の言ったことに囚われ、
口のことばに惑わされたのである。
3 だから、わが子よ、自分自身を解放するために、こうしなさい。
、隣人の手に落ちたのだから:
疲れ果てるほどに-[a]
、あなたの隣人に休息を与えないようにしなさい!
4 あなたの目に眠りを許さず、
あなたのまぶたにまどろみを与えないようにしなさい。
5 狩人の手から放たれるガゼルのように、
、鳥撃ちの罠から放たれる鳥のように。
聖書のこの記載はアリとキリギリスの原型
6 この怠け者よ、蟻のところに行きなさい。
その道を考え、賢くなりなさい!
7 それは指揮官を持たず、
監督者も支配者も持たず、
8しかし、 夏に食糧を蓄え、
収穫の時に食物を集める。
聖書のこの記載はアリとキリギリスの原型
9 あなたはいつまでそこに寝ているのか。
いつ眠りから覚めるのか。
10 少し眠れば、少しまどろめば、
少し手を組んで休めば、
11 貧しさは盗人のように、
乏しさは武装した人のように、あなたがたに臨むであろう。
12 トラブルを起こす者、悪人、
腐敗した口で歩き回る者、
13 目で悪意をもってウインクする者 、
足で合図する者、
指で運動する者、
14 心に偽りをもって悪をたくらむ者 、
彼はいつも争いをかき立てる。
15 それゆえ、災は一瞬のうちに彼を襲う。
彼は、救済されることなく、突然滅ぼされる。
聖書のこの記載はユダヤ人を憎む記載として知られている
16 主の憎む六つの事、
主の憎む七つの事がある:
17 高慢な目、
嘘つきの舌、
罪のない血を流す手、
18 邪悪な計略をめぐらす心、
すぐに悪に走る足、
19 嘘を言いふらす偽証人、
そして、共同体の中で争いをあおる人。
姦淫に対する警告
聖書は命令であるから、信者に選択はない。
20 わが子よ、父の命令を守り、母の教えを捨ててはならない。
21 それをいつも心に結びつけ、
首にかけなさい。
22 あなたが歩くとき、彼らはあなたを導き、
あなたが眠るとき、彼らはあなたを見守り、
あなたが目覚めるとき、彼らはあなたに語りかける。
23 この命令はともしびであり、
この教えは光であり、
矯正と訓戒
は命への道であり、
24 あなたを隣人の妻から遠ざけ、
道を踏み外した女の滑らかな話し方から遠ざける。
25 その美しさに心を奪われてはならない。
聖書のこの記載は売春を肯定している
26 売春婦は一斤のパンで手に入るが、
、他人の妻は、あなたのいのちそのものを食い物にする。
27 人は自分のひざ
、その衣を焼かずに、火をすくうことができようか。
28 人はその足が焦げずに、
熱い炭火の上を歩くことができるか。
29 他人の妻と寝る者も同じである。
彼女に触れる者はだれも罰せられない。
30 盗人が飢えている時、その飢えを満たすために、
を盗んでも、人々は盗人を軽蔑しない。


31 しかし、もし捕えられたら、その家の全財産を犠牲にしても、七倍支払わなければならない。
32 しかし姦淫をする者は分別がない。そのようなことをする者は身を滅ぼす。
聖書は姦淫を身の破滅と戒める。常に欲望の隣にいて信者を監視している

33 打撃と恥辱とはその人の運命であり、
、その恥辱は決してぬぐい去られない。
34 ねたみは夫の怒りを起させ、
、彼は復讐する時、あわれみを示さない。
35 彼はどんな補償も受け入れない。
彼はどんなに大きな賄賂でも拒む。


この言外の文化方程式は米国中心の進駐軍やマッカーサーを神とも捉えて崇めた戦後日本人の文化政治、政治勢力の卑屈にも通底している。

折口信夫の高弟5人も80年代までに死んでいる過去の人だが、岡野弘彦はギリギリ存命だ。今折口信夫ほどことえりに鋭敏な学者がいない今、詩の日本は言語の危機を迎えている。

ーーー

「とこよ」と「まれびと」と

折口信夫


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『大祓詞』の現代語訳。

高天原(大宇宙)に鎮座します皇室御祖先の高御産霊神・神産霊神によって八百万神達が集められ、神々は議論を重ねに重ねた末、天孫である瓊瓊杵尊が豊葦原の水穂の国(日本)を平和な国にして統治する事が決定し、その旨、勅令がくだされた。

瓊瓊杵尊に委ねられた豊葦原の水穂の国の中には皇祖の神々の意向に従わない神達がいたので、まずは服従するかを何度も問うて説得し、それでも従わずに荒ぶる神達がいればこれを討伐して追い払い、ものを言う岩石、木の株、草のひとひらの葉に至るまで鎮まらせた上で、遂に、瓊瓊杵尊は大宇宙の玉座を離れ、幾重にも重なる雲を踏み別けて地上へと降臨した。

皇祖の神々に託された世界の中央にして中心である日本を、世界平和の模範となる平和な国と定め、地盤に宮殿の中心となる太い柱を立て、大宇宙に届くかのような高い千木を立て、大宇宙の神々、地球上の神々、八百萬神等の大御心と御心と共に、皇孫たる瓊瓊杵尊の立派で美しい稜威(神の威光)の輝く御殿を建て、これを奉った。

皇孫が御殿に鎮まり、この国を平和に統治したが、国内に於いて日々生まれ増えていく人々は、知らず知らずのうちに生業上の罪や人道の罪等、沢山の罪を犯すようになった。

そこで、大宇宙の神々の儀式に倣い、尊い木の上部と下部とを切り、尊い金木で作った台に捧げ物を置いて、尊い麻の上部と下部を切って八つに切り割き、大宇宙の神々が授けた偉大で尊い祝詞『太祝詞』を唱えた。


この祝詞を唱えれば、大宇宙の神々は天の岩戸を開き、湧き立ち幾重にも重なる雲を踏み別けてお聴きになられる。

地球上の神々は全ての高い山低い山の山頂に上り、山々に立ち込める霧や霞を掻き分けてお聴きになられる。

お聴き頂くださる事により、この世の人々はもちろん森羅万象の一切の罪、穢れ、禍事は全て消失する。

それはまるで、風神が起こす風が幾重にも重なる雲を吹き払うように、朝夕の霧や霞を朝風夕の風が一掃するように、八十島の港に泊まっている多くの船の船首と船尾の綱を解き放って大海原に押し放つように、見渡す限り生い茂った木々を焼き、よく切れる鎌でこれを薙ぎ払うように、一切の罪を祓い清めてくださることを、全ての山頂からたぎり落ちる急流の川瀬にいらっしゃる瀬織津姫が、全ての罪や穢れ等の禍事を持ち去り、大海原に持ち出してくださる。

すると、沖合の数多の潮流が一箇所に集まっている所にいらっしゃる速開都姫が、罪や穢れ等の禍事を全て呑み込んでくださる。

すると、黄泉の国に通じる門戸に坐す気吹戸主神が、罪の穢れ等の禍事を黄泉の国に吹き放ってくださる。

すると、黄泉の国に坐す速佐須良姫が、全ての罪や穢れ、禍事を持ちさすらい、遂には全て消し去ってくださる。

かくして、もはや一切の罪、穢れ、厄災は無く、お祓いお清めくださいと、大宇宙に坐す神々、地球上の神々、八百万の神々に恐れ謹み畏みつつ申し上げるものである。



以上、大祓詞の大意からは、我が国の國體の真髄が垣間見える。


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