公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

活性型チロシンキナーゼEML4-ALK

2011-01-08 14:30:52 | 健康など
間野博行先生は特許で随分お世話になった。

JSTより
「肺がん発症マウス作製と、そのがん壊死に成功」
2008年11月にもかかわらず、すでに韓国で治験中。

JST基礎研究事業の一環として、自治医科大学の間野 博行 教授らは、肺がん発症マウス作りに成功し、その腫瘍が特異的分子標的治療により消失することを確認しました。
 肺がんは最も死亡者数の多いがんであり、有効な治療法開発が待たれています。間野教授らは昨年、肺腺がんの臨床検体から新たな肺がんの原因遺伝子EML4-ALK注1)を発見しました(Nature 448:561-566)。肺がん細胞内においてALK遺伝子はEML4遺伝子と融合して活性型チロシンキナーゼ注2)EML4-ALKを産生しますが、EML4-ALKのがん化能は酵素活性依存性であることから、その酵素の特異的阻害剤がEML4-ALK陽性肺がんの新たな治療法になると期待されていました。
 本研究グループは、まずEML4-ALKが真に肺がんの原因であることを確認する目的で、同遺伝子が肺胞上皮特異的に発現するトランスジェニックマウス注3)を作製しました。その結果、EML4-ALK発現マウスは生後わずか数週間で両肺に数百個の肺腺がんを多発発症したことから、EML4-ALK陽性肺がんにおいては同遺伝子が発がんの主たる原因であることが証明されました。さらにALK酵素阻害剤を同マウスに1日1度経口投与したところ、1ヵ月の治療で肺内のがん腫瘤が速やかに壊死・消失しました。
 今回の結果から、これまで全く治療法のなかった肺がんの一部には、ALK酵素阻害剤が特効薬ともいうべき有効な分子標的治療法になることが確認されました。
 本研究は、自治医科大学 呼吸器内科学講座と癌研有明病院 病理部の協力を得て行いました。

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