2024.8/6、ウクライナ軍が電撃的にロシアのクレスク州に侵攻してから、早くも1か月半経過しました。ニュースや動画から激しい戦いが展開された跡や実際に家屋やインフラが攻撃される映像を見るにつけ、戦争の虚しさを改めて考えさせられます。「なぜ今まで以上に大きなリスクも伴う軍事行動に出たのか!?」、軍事評論家や解説者はいろんな意見を述べていますが、私も継続的に注視し考えてきました。今まさにこの戦争は、大きな転換点を迎えているのかも知れません。
ウクライナ軍は、侵攻後すぐセイム川に架かる橋を3つ破壊しました。その結果、1300㎢占領し、集落として100、しかも3,000人のロシア軍が取り残されているようです。ロシア軍は、まず船橋(=ポンツーン)を架ける作戦にでましたが、ウクライナ軍の偵察ドローンに見つかり、榴弾砲、自爆ドローン、ミサイルなどで破壊されています。ロシア軍は、撤退できなく、しかも援軍を送れなく、また弾薬や食料などの兵站が枯渇する状況下になっているという。
これまでのクルスク州侵攻の情報から、ロシア軍からみると➀セイム川に架かる橋を落とされたことで陸上から攻めずらくなったこと、②ウクライナのドローンや地対空ミサイルにより制空権を確保できないこと、③軍隊の再配備に時間がかかっていることなどから、失地奪回作戦が進んでいないとのことでした。しかし、直近のNEWSではロシア軍による国土奪還作戦が始まったようです。そこには、国のため!と、命をかけた熾烈な戦いが展開されていることはすぐ想像できます。
庭のウクライナ産ヒマワリ
一方、ウクライナ軍は、ドローンなどでロシア国内の爆薬・ミサイル、石油関連施設など軍事・エネルギー施設に対し攻撃しています。それに伴って、ロシア軍もウクライナ国内にミサイルや空爆などで無差別に報復するといった、いわゆる負のスパイラルに陥っています。日々、尊い人の命が奪われ、築いてきた財産が破壊されています。和平に向けた動きもあるようですが、残念ながらこの消耗戦は今暫く続きそうです。何とかならないか⁉と思いますが、何ともならない現実がー。