goo blog サービス終了のお知らせ 

一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸や生け花を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓚ‐36.東京・多摩市へ(4/4)~「国立埋蔵文化財センター」(遺跡庭園)

2025-04-05 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

遺跡庭園


 「縄文の村」は都指定文化財・多摩ニュータウンNo.57遺跡の保存と活用を兼ねて国立埋蔵文化財センター横に建設された遺跡庭園で、実際に縄文時代前期前半(約6,000年前)の住居跡が2軒、中期後半(約4,500年前)の住居跡が8軒、検出されている場所です。竪穴住居はその時代の違いにより3棟復原されています。(縄文時代前期;台形住居、中期後半;円形住居、中期終末;敷石住居)  

 

  

 

 

 


  庭園内にはトチノキ、クルミ、クリ等50種類の樹木やゼンマイ、ワラビ等を植栽するなど当時の景観の中で散策ができるようになっています。復原住居内には入ることができます。なお、この遺跡庭園「縄文の村」で実際に発掘された土器は「展示ホール」で展示中です。  

コメント

Ⓚ‐35.東京・多摩市へ(3/4)~「国立埋蔵文化財センター「」見学(古墳時代前期)

2025-04-04 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと
 時代の流れとしては、日本列島は、弥生時代を経て「古墳時代」へと時代が進んで行きます。以下はその展示と他地域から出土した後期旧石器時代の遺物もありましたので、注意深く観察しました。

【9】古墳時代前期

 



 【10】他地域の遺物


 




【3】汐留遺跡出土の染付磁器

 




その他~ポスターなど 





 展示以外に多くの遺物が貯蔵されています。


ここで興味関心をもったのは、小笠原諸島北硫黄島の石野遺跡や八丈島遺跡の土器や石器です。年代推定は約1900年前(弥生時代)で、長い時間のなかで、日本列島と密接に関連があったということーと。

コメント

Ⓚ‐34.東京・多摩市へ(2/4)~「国立埋蔵文化財センター」(縄文時代早期➨弥生時代)

2025-04-03 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

 関東の氷河期の冬は、今の北海道の気候とのことです。これは、北海道に住む人間にとってどのくらいの寒さかはすぐ想像できます。ま、今より寒い時代の北海道にも先住民が住んでいたのだし、その北のカラフトやシベリヤにもヒトが住んでいたのですから、相当な寒さの中でも命をつないでいけるものといつも感心させられます。


 ある時期になると、地球規模の火山活動が徐々に減り、氷河期が終わると徐々に暖かくなる時代がやってきます。そのため植生や狩りの対象の動物等の変化で、人々の生活様式が変わりそれに適応した文化が当然発展します。縄文時代の幕開けです。


【3】縄文時代早期

【4】縄文時代前期

【5】縄文時代中期前半

【6】縄文時代中期後半

 

【7】縄文時代後期



【8】弥生時代


縄文時代から弥生時代の展示物、とりわけ、土器から多く学ぶことがありました。私の陶芸の師匠は、よく、「行き詰ったら、古典から学べ!」と。人間のはじめて作った造形物は、硬い石(黒曜石も含)から作り上げた石斧や矢じりがあげられますが、陶芸に直接関係深いものとして「土器」があります。そこまで遡って古典から学べ、と言っていたわけではないと思いますが、縄文土器、弥 生土器にしてもその形状、模様など大変参考になりました。 

コメント

Ⓚ‐33.東京・多摩市へ(1/4)~「国立埋蔵文化財センター」(後期旧石器時代縄文時代草創期)

2025-04-02 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと
 このセンターは、都内の埋蔵文化財の調査、研究、収蔵を行うために設立されたもので、建物は多摩ニュータウン内で出土した土器や石器類等の出土した遺物を収蔵する目的で1985年に建設されたものです。施設内は、これまでの研究成果を展示する「展示ホール」、復原施設として「跡庭園」を併設しています。最近は、多摩ニュータウン以外の発掘調査を中心に行っているとのことです。

 展示ホールには、多摩ニュータウン地域の遺跡を中心に常設展示と企画展示があります。常設展示は旧石器時代の石器(約32,000~25,000年前)から展示されています。多摩ニュータウン地域では縄文時代早期(約10,000年~6,000年前)~縄文時代前期(約6,000年~5,000年前)、縄文時代中期(約5,000年~4,000年前)を中心に多くの縄文人が定住していたため、多数の縄文土器や石器、土偶などを展示されていました。その他、弥生時代、古墳時代、奈良、平安時代、中・近世の遺物についても土器などを中心とした展示も充実していました。 


 私の関心事は、日本各地の後期旧石器時代の石器を見ることです。それは、旭川の富沢地区で見つけた石斧らしいものと、関東地方の後期旧石器時代の遺物との比較検討がテーマです。さて、国立埋蔵文化センターには、どのようなものが展示されているのでしょうか!? 



国立埋蔵文化財センターの外観


~内部の様子~

【1】後期旧石器時代



 




【2】後期旧石器時代末~縄文時代草創期

~黒曜石のこと~

 



 ローム層、氷河期、黒曜石、石器、気候変動と人の暮らし、32,000年前などのキーワードから、いろいろ頭をめぐるものがあります。しかし、それは事物・事象である点としてであり、ストリーとしての線としてつながらないもどかしさが感じました。ま、この分野の研究者もレベルの差はありますが、こんな悩みを抱えながら研究しているのでしょうがー。展示の方法も研究され、はじめての人にも理解できるような創意工夫されていることが伝わってきました。  

コメント

Ⓚ‐32. 芦別市・「星の降る里記念館」の「先住民の文化」コーナーへ

2025-03-30 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

 本記念館は、平成5年に芦別市100周年を記念して設置された郷土
資料館で、芦別市の自然や歴史、文化などをテーマとています。
展示室は、「スタードーム~ようこそ星の降る里へ」、
「豊かな自然と動植物」、「先住民の文化」、「開拓移民の歴史」、
「産業の歴史」、「芦別と文学」の各コーナーがありました。

まず、考古学に関する内容を見学しました。

縄文式後期の土器

 


縄文時代


旧石器時代


 北海道の黒曜石、アム-ル川をさかのぼってシベリアまで行っていたのか!


 この両頭石器&ナイフ、大きく完全形でオミゴトです。


 この打製石斧と磨製石斧、時代差、出土場所の違いを感じますがー。

 展示方法は、それなりに創意工夫されているなとは思いました。
小中学生がみても、予備知識のない大人が見ても、わかりやすい
展示にする
にはどうしたらイイのかとの視点でも見てきました。

コメント

Ⓚ‐29.東京・府中市郷土森の博物館(2/2)へ~縄文時代、弥生時代

2023-08-05 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

後期旧石器時代のコーナーの次は、縄文時代、弥生時代ですが、こ
の時代に入ると土器や農機具が使われだすので展示物もグンと多く
なります。とりわけ、土器は陶芸の分野ですので私にとっては関心
事です。特に、低火度で焼かれた壺などの模様であり、素朴で洗練
された造形美です。先人の焼き物に関するノウハウやスキルの高さ
に感銘しました。そして、現在の陶芸の基盤がここから更に発展し
たものと考えると、感慨深いものがあります。          

縄文時代・弥生時代の部



~古墳時代以降~

 


 本博物館見学のきっかけは、後期旧石器時代に関することをnet
で調べていると、府中市で企画展「東京最古の旧石器」が開催さ
れているという。「現生人類の旅路ーアフリカから府中へ」(講
 演)、「東京の旧石器ー3万年前、環境と人々の暮らしー」とか、
シンポジューム;「東京都埋蔵文化財センター調査研究員」など
のキーワードに心が動かされ見学することにしました。

コメント

Ⓚ‐28.東京・府中市郷土の森博物館(1/2)へ~後期旧石器時代  

2023-08-04 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

郷土の森博物館は、14haの広い敷地に、博物館本館、プ
ラネタリウム、復元建築物、公園で構成されています。本
館は中心施設で、府中の歴史・民俗・自然をテーマとした
常設展示は、豊富な実物資料の他、模型や映像を通して、
  府中市の歴史が理解しやすいように工夫されていました。
  

画像 郷土の森博物館
 府中市郷土の森博物館正面玄関



目的は、後期旧石器時代の遺物や館内の掲示物などから、
当時のこの地の暮らしの様子を考えることがテーマです。



~後期旧石器時代~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  今回は、旧石器時代に関する解説文や展示品を
”資料”として写真を多くとりましたが、展示の方法が
 教科書や副読本的で子供たちにも理解できそうです。
 

府中市が位置する武蔵台には、3万5000年前(=旧石
器時代)に私たちの祖先がたどり着き、脈々と現在に至る
まで歴史をつないできたことを再認識させてくれました。
個々にコメントを付けるには力不足であり、大変なので
資料としてここに留めおき、再度見直したいと思います。

コメント

Ⓚ‐27.東京・東大総合博物館へ(2/2)~その他の展示物

2023-07-30 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

 展示スペースから見えるラボ


 マンモスの骨格


弥生時代の遺物か


化石の部

 
 タカハシホタテ


 アンモナイト。

  

 
コメント

Ⓚ‐26.東京・東大総合博物館へ(1/2)~「世界最古の石器とハンドアックス~ デザインの始まり」展

2023-07-29 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと
 明治大学博物館で岩宿遺跡を見学した後、文京区本郷にある東大の門!をクグルことにしました。netで考古学関連のことを調べているとき、東大で「世界最古の石器ハンドアックス~ デザインの始まり」展のことを知ったからです。
 東京大学では、エチオピアの地溝帯で175万年前のハンドアックスを発見。それをエチオピア政府から借り、2か月間展示するという。恐竜やアンモナイトの時代よりは古くはありませんが、「万年」という単位、それも175万年前という世界に人間の祖先が存在し、一定の文化を築いていたという。テーマは、「ハンドアックス」=握斧=手斧です。


 


 ハンドアックス




 アシュール型石器の世界最古の例。下の写真は裏側に回って撮りました。






 エチオピアのコンソで発掘。165万年前~125万年前。 上の写真の裏側から




👇



 上の写真の裏側から






 上の写真の裏側から








👇



 上の写真の裏側から




👇




 東大に入って!本物のしかも175万年前のハンドアックスから、今自分が解決すべき課題のヒントになりそうなことはないかの視点で見学しました。まず、展示されたハンドアックスが意外に大きく、実際に日常的に使うにはちょっと手軽でないかなーと思いました。昔の人は大きかったのではーとも考ましたが、それぞれの時代の頭蓋骨のレプリカがありましたが、現代人と比較しても大きく感じませんでした。小さいくらいです。本展示会のための
ボランテアの人たちからもいろいろ話を聞くことができました。しかし、私の課題を解決するヒントは直接ありませんでした。新しい出会いがたくさんあり、何か利口になった気持ちで東大を後にしました。
コメント

Ⓚ-25.企画展「あさひかわの縄文遺跡」(於;旭川市博物館)見学へ

2023-07-22 07:00:00 | Ⓚ考古学から学ぶこと

 旭川の神居古潭地区から発掘された「あさひかわの縄文遺跡~神居古潭7遺跡の土器」が2023.4.22~5/28市博物館で開催されたので見学してきました。本企画展は、1991年、92年、94年の発掘調査で出土、復元した土器122点と土製品など12点の計134点が展示されているという。発掘された土器の表面の模様の特徴などから札幌や小樽の遺跡も見つかっています。このことにより、同地域との交流があったことが考えられます。




旭川市博物館前の広場



 この遺跡は、約3500年前ごろの縄文遺跡後期に作られたもので、主に土器を捨てる場所として利用されていたものと推測されています。




旭川市内遺跡一覧表


この一覧表は私にとって大変参考になりました。


上川盆地周辺の遺跡分布図
次に、私の関心ある地区を拡大しました。
👇

 神居古潭地区


 雨紛台地と神楽岡台地


雨紛台地を更に拡大
私が採取場所には🔴などの印はありません。


 春光台地区の台地


 桜岡地区




今回展示されている神居古潭7遺跡の位置


神居古潭のトンネルを過ぎ、芦別市に向かう交差点付近です。
興味ある人は地図を拡大してください。


遺跡分布内の時代別表記がでています。



発掘された遺物



 当時の人たちは、他地域との交流をどのようにしていたのでしょうか。まずその交通手段を考えました。神居古潭と札幌(約120Km)間には、石狩川が流れているので舟を利用したのかも知れません。舟でなかったらジャングルのような道なき道を進んだのかも。どのくらいの日数が?、移動した人数は?、途中の食糧は?。また、当時は物々交換の時代、神居古潭から何を持って行ったのか。結構大きくしかも壊れやすい土器をどうやって運んできたのか。もしかして、札幌方面から交易を目的に神居古潭に来たのかも?ーなどなど想像の翼を広げましたが、いつものことながら今回も堂々巡りでした。  

コメント