トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

徳川の平和

2016-09-20 16:45:11 | 美術
今日は台風が迫る不穏な天気でしたが、午前中に静岡県立美術館で開催中の企画展「徳川の平和」の内覧会に行ってきました。今回は、珍しく収蔵品展から先に観ました。収蔵品展といっても、洋画日本画ともに私が初めて見る絵ばかりでした。秋野不矩さんの大きな絵が3点も展示してあり嬉しかったです。企画展「徳川の平和」は見応え十分。力を入れた展示でした。約100点の作品が展示され、江戸時代250年の絵画の歴史を一気にたどれます。第一室では、二条城から借り受けた狩野探幽が描いた二面の「松に孔雀図壁貼付」と探幽または山楽の筆になるという四面の「松図障壁画」がどーんとすごい貫禄で目に迫ります。松の大木は将軍を象徴するものらしいです。素晴らしい絵の数々が惜しげもなく展示されています。狩野一族の絵がズラリ。菱川師宣、英一蝶、与謝蕪村、渡辺崋山、椿椿山、葛飾北斎、歌川広重他。展示の最初の絵は、狩野安信によって描かれた徳川家康の肖像画。そして最後に展示されていたのは、徳川慶喜によってかかれた風景画でした。会期は9月17日から11月3日まで。前後期で絵の入れ替えがあるし、巻物や画帖は場面替えがあるので、何度も行きたくなりそうです。前期は10月10日まで。後期は10月12日からです。また日を改めて、まず前期の絵をもう一度じっくり見に行こうと思います。多くの人に大人気の伊藤若冲の「樹下鳥獣図屏風」(静岡県立美術館蔵)と「白象群獣図」(個人蔵)は前期のみの展示です。皆さん、是非、行ってみてくださいね。これほど多くの著名な画家たちの絵で、江戸絵画を通覧できる企画はめったにないと思います。

コメント (4)
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