トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

忘れられた江戸絵画史の本流@静岡県立美術館

2021-06-17 10:32:20 | 美術
昨日は、午前中の早い時間に習字に出かけ、帰りに静岡市まで足を伸ばしました。まず、9月4日(土)の上野耕平さんのコンサートチケットをAOIで買いました。6月12日から会員先行販売が始まったのですが、忙しくて行けず、やっと買いにいけました。座席は一階真ん中あたり。このコンサートはコロナ対策用に間を開けた座席にはしないそうで、もうかなりの席が売れていました。帰りに1階に降りたら、ピアノ自動演奏中で、ピアノの前にマスクをかけた大きな熊さんが鍵盤に手を乗せてました。可愛い。

次に静岡県立美術館で開催中の「忘れられた江戸絵画史の本流」という企画展を観に行きました。駅前から車で20分くらい。ボランティア対象の内覧会の日は、疲労で行けず。やっと観に行けました。今回の展示は江戸狩野派コレクターの1500点を超える収蔵品から111点を選び、4点を除く作品すべてが初公開だそうです。(資料より)
美術館の外看板です。



第一章基盤形成ー奥絵師の活躍。第二章全国展開ー江戸狩野派早期の傍流の実力者たち。第三章ー巨大化と多様化ー表絵師の体制確立と展開。
第四章変化と飛躍ー奥絵師様式の刷新。第五章江戸狩野派の終焉?ー江戸後期表絵師の躍動という構成でした。
江戸幕府の奥絵師の四つの家系を頂点とするピラミッドのような絵師たちの階層があり、特に狩野探幽を始祖とした狩野家の息子、孫など直系の子孫たちはものすごいステータスだったんだろうと推察されました。そんな彼らの下に位置した表絵師たちの活躍も目覚ましく、数々の作品が今回展示されていましたが、何しろ、111点という膨大な作品数と、小さな絵から大きな屏風絵、画帖の作品まで様々で、キャプションも長く、詳しく、とても全部読んですすむことはできず、さーっと流していきました。栄華を極めたであろう彼らの日本画が、今日、「忘れられた江戸絵画史の本流」と題されているのも、わかる気がしました。私も含め、一般の現代人にはあまり受けないかもしれません。というわけで、私にしてはハイスピ―ドで、約1時間ちょっとで通覧して、美術館を後にしました。

昨日はあいにくの雨でしたが、その分、美術館中庭の竹林の緑と石の作品の艶やかさが際立っていたので、写真を撮りました。福元修一さんという方の「帰郷」という作品です。波のような、水紋のようなものの前に人が一人立っています。



この日のお昼はいつものように、ロダンテラスでピザを食べました。サラダ、スープ付き。+200円でドリンクが頼めます。1400円でした。客席は距離を開けてあります。水曜日の午後ですので、適度な客の入りでした。紅茶のホットを頼んだら、ティーポット一杯に供されて嬉しかったです。ロダンテラス、お勧めです。




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