昨日、友人のY子さんと静岡県立美術館で開催中の「みんなのミュシャ」ミュシャからマンガへ―線の魔術 という展覧会を観に行きました。7月11日から開催されていて、7月20日(月)にボランティア研修も入っていた展覧会でしたが、7月8月は体力的、精神的にゆとりがなく、会期末になってやっと観に行けました。「線の魔術」の期待を裏切らない美しいミュシャの作品群でした。しかも、彼の作品の影響を受けたアメリカ、イギリス、日本などの後世の漫画家、イラストレーターなどの作品も展示室の最後のほうでまとめて観られ、とても興味深かったです。アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、チェコ人で、展示の最初のほうでみられた8歳で描いた「磔刑図」の上手さには驚きました。幼いころから非凡な描写力、画力があったことがわかりました。彼が集めた工芸品も陳列されていました。美しい等身大のポスターや本の挿絵、表紙絵、19世紀末のミュシャ展に出品された芸術的な作品の数々を観ることができました。展示の最後のほうは、彼に影響を受けたイラストレーター、漫画家などの作品群がまとめて展示されていました。中でも、私が子供の頃心酔していた漫画家の水野英子先生の作品には大注目しました。山岸凉子、花都悠紀子、松苗あけみ、波津彬子、天野善孝、出渕裕など近現代の芸術家たちもおおいに影響を受けたことがわかりました。彼らの美しい作画には、ミュシャの影響が色濃く見られました。また古いところでは、明治期の藤島武二さんが描いた文芸誌「明星」や歌集「みだれ髪」の表紙デザインもミュシャの影響があったことがわかりました。会期はもう今日、明日の2日しか残っていませんが、お時間があったら、週末でたぶん混んでいると思いますが、是非、観に行かれることをお勧めします。展示室の混雑緩和のため、人数制限をして入室されているため、待ち時間が生じると思います。その代わり、展示室内では、適度な間隔をあけてゆったり観ることができました。最後のショップも大盛況で、私も百合の花をあしらった女性を描いたチケットホルダーを買ってきました。
外看板と館内の看板です。
外看板と館内の看板です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます