深度計予備回路

どこまで行けるか模型生活!
粘土でキャラドールの首をつくろう!
箱模型もつくろう!

リテイクに想う

2010-07-03 20:49:16 | キャラドール
えっと、プラモというか、模型というか、その他いろいろなもんを拵える時、
皆それぞれに、いろんな、セオリーとか、工法を持ってると思います。

ひとつの目標に対して、いろんなアプローチの作戦があって、自分が持つ作業レパートリーの中で、おそらく最善と思う方法で、取り掛かって完成させるわけですな。

当然レパートリーが多いほど、最善の方法も増えて、作戦を完成させるのが容易になるわけだし、そのレパートリーの密度が、増す事で、最善をならずとも、多少の横車を押しつつ、作戦完了を目指す事ができるわけだと思います。

あたしとか、さすがにこの歳になってくると、極端なルネッサンスとか新工法など望めず、いままでやってきた方法論を、合理化したり、深化させたりするのが精一杯なわけです・・・・

・・・・・うーん・・・なんか偉そうな話しですが、自分と、目標に合った工法をチョイスする事は大事だな・・・・と、つくづく思った・・・・そんな感じの話し

あーーーー 前に拵えた少佐人形、なんか、いろいろ、クリティカルヒット感が感じられなかったので、常々、再挑戦してみたかったので、やってみたんですな。

前(といっても数ヶ月前ですが)に拵えた時は、タミヤ速乾エポキシパテの作業性に嵌って、思いつくままやっつけ作業した感じ。

このパテ、滑らかで、とても作業性に優れてて、正直「嵌る」作業感。

この勢いで、ここ数点やってきたのですが、ここにいたって、
「やっぱ“向き不向き”が、あるなぁ・・・・・・」と、当たり前の事に行き当たったのです。

今回の少佐は、初心にもどりつつ、ココ数点で得た、作業内容を加えて、再処理するのが、目的。

とうぜん、先に「叩き台」が、できてるので、「ここはこの方がイイ」とか、具体的なイメージが頭に出来上がってるので、あんまし資料と首っ引きにならずに、思いつきのアドリブもできるわけです。
特に少佐(というか、9課の面々)は、作画さんの加減で、びっくりするくらいお顔が違うので、ここは迷わず「自分が一番好きな少佐の顔(と髪の処理)」のイメージを、叩き込んで作業スタート。

「手軽に首スクラッチがしてみたい」という人の為に、少佐首を題材に、いつもやってる首つくりの、作業内容を改めて書き出してみます。

焼いて固める樹脂粘土、スーパースカルピーを、棒のさきっぽに、適量くっつけて、指でもぐもぐと、お面を作ります。
ある程度、どの角度からみてもそれなりに見えるように、凹凸つけながら、ドールサイズになるように、お面をととのえ、鼻までできたら、ヘラで、唇まで、形作ります。
<スカルピーは、開封後しばらくたって、溶剤成分が揮発し硬くなってきたころが作業しやすいですな。

お面ができたら、カッターで、棒から切り離し、オーブントースター(温度調節ダイヤルがついてたら安物でOK)を、135度にセットし、陶器のお皿にのっけ、直火に晒さないよう、アルミホイルをかけるか、金属性ケーキ型をかぶせて10分ほど焼きます
<粘土に接触しないように。

焼きあがった粘土を水にさらし、荒熱が取れたら、さらに盛り付けて、お面から、目の無いハゲアタマに出世させます。
ラッカーシンナーを塗ると、焼きあがったスカルピーへの盛り足しが上手くいきます。
<盛り継ぎ部分が、重合します。

これが焼きあがった時点で一旦サフェーサーをかけ、ヒヅミとか、歪み、凹み、傷を、出来るだけ処理してしまいます。

いろんな角度に耐えれる、きれいなハゲアタマができあがったら、漫画描くみたいに、ボールペンで慎重にアタリをとり、目を描き込んだら、刃物で、丁寧に掘り込んで、いきます。

ここで更にサフェーサーをかけて、「お、けっこう似てるジャン!」となったら、次は髪のもりつけ。

髪は、二種類のエポキシパテを使い分けて拵えます
まず、ツムジから、うなじにかけては、タミヤエポキシパテ。

ヘラでいきなり流れをモールドしやすく、出来上がりが硬いという特徴を生かし、あるていど、生硬化させて、腰がでたころを狙って、一気に形作ります。

出来たシリから、自分で潰す傾向がある人は、少しづつ盛り分け硬化させがら作業するといいですな。

ここで出来た後頭部の髪をアタリにして、横の髪をこんどは、セメダインプラスチック用エポキシパテ(青キャップ)で、盛り付けます。

このパテは、ヘラでモールドするのが困難な半面、硬化後もあるていど弾力があり、壊れにくいといった特徴があり、遊んで壊れない人形首には、もってこいです。

更に、このパテには、あまり知られてない「すばらしい特徴」が有ります。

混合後、腰がでるまで生硬化させたあと、髪の流れに沿って、シラスジャコのように伸ばした房を、イメージ通りに貼り付け、ヘラで整えて、直感的に、「絵どうりの形」にくっつけて整髪していきます。

正面、横からみても、なるべくバランスが良い様に、跳ねや、捻りをつけたり、盛り重ねしたりして、イメージに近づくまで、じっくりやっていきます
<慣れないうちは、少しずつ何回かにわけて、硬化させるといいかも・・・

当然、手で丸めたシラスジャコは、もっさりとしており、とてもシャープとはいえないものですが、ここで、このパテの隠された特徴が、役に立つのです。

このパテは、房にわけて、もりつけたシラスジャコ状の髪パーツを、硬化引っぺがし、盛り付けラインから、綺麗に、バラバラのシラスジャコに分解できるのです。

むさんこに分解すると、どこがどこのパーツかわかんなくなるので、きちんと並べてバラシ、少しずつ分解し、一本一本240番くらいの木工ペーパーで、シャープに削りあげます。

なんだか手間がかかるようですが、複雑な、髪のパーツを一体で、削りあげ、仕上げるより、断然簡単で楽、ニコニコ動画とか見ながら、ゆたーーーりと単純作業に浸れます。

シャープに削ったシラスジャコを、恰も土器の復元のごとく、元どうりにアロンアルファで、組みなすと、自由な流れの髪型のまま、シャープなラインのでた、素敵なカツラが出来上がります。

何パーツかに分けた、カツラを、頭にアロンアルファの点付けで、仮止めし、パーツ間を、タミヤのエポキシで補いつつ、全体を整えたら、およそ完成。

再度サフをふり、表面仕上げをすました時点で、塗装となります。

仮付けしたカツラパーツを引っぺがし、あとは、出来合いのガレージキットのように塗れば出来上がり。

今回は、一晩置いたあとも、目だったリテイク箇所は目立たず、わりと、自分の嗜好に合った少佐に出来たような気がします。

複雑な婦女子ヘアーは、やっぱし、この方式がイイと、改めて思い、冒頭の書き出しとなる・・・・・・・・・そんな感じの話でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿