ピーク時に1時間以上タクシーを待つ海外クルーズ客ら=4月11日、那覇港新港ふ頭船客待合所
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那覇市は、那覇新港ふ頭に寄港する大型クルーズ船の乗客を、船着き場から国際通りまで送る無料シャトルバスを5月から運行している。同港に寄港するクルーズ船乗客の移動手段が不足し、外国人観光客が港周辺で足止めを食う混雑の解消を図るため措置した。
定期船の寄港が予定されている10月まで市の予算で運行し、その後は市や県、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)などでつくる「那覇クルーズ促進連絡協議会」で検討する。14日までの市議会一般質問などで、名嘉元裕経済観光部長が答えた。
若狭のクルーズ船専用岸壁の使用規模を超えるアジア最大級のプレミアム客船「ゲンティン・ドリーム号」(15万トン、乗客定員3400人)が、貨物港である那覇新港ふ頭に4月から毎週寄港している。しかし、船の乗降場から待合室までの距離が1キロと遠く、寄港時間が午後4~5時とタクシー運転手の交代時間で客を迎えるまでに時間がかかるなど、乗客の移動手段不足が指摘されていた。
シャトルバスは、観光バスが利用できるツアー客以外の乗客約千人が対象。船の乗降場から国際通りまでの片道で、45人乗りのバスを市が8台、クルーズ船の船主が2台を運行している。5月は市の予備費で対応。6月から10月までは一括交付金を活用する。総額は約800万円。
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