完成
棹は、カマゴンで黒木などについで良材。
カラクイは、黒檀の24カット型
ティーガは御紋青色系。
特筆は胴体。
この胴体に張っている皮は、俗に「赤皮」と呼ばれていたもので、現在は入手できないタイ産の天然ニシキヘビです。
天然物の規制があったころの緩和期間に輸入されたもので、残りわずかな在庫で製作です。
金丸でした。
ちょっと変わった組み合わせで作ってみましょう。
完成は明日くらいかな。
カマゴン材で製作した棹の側面に螺鈿を施しています。
棹の後ろにあるのは螺鈿の飾り
付ける胴体は、おそらく沖縄県内の三線店ではほぼ見つけることができない、タイ産の赤皮(ニシキヘビ)で張った強化張り。 右橋の胴体が養殖物のニシキヘビで張ったもの。現在はこの色が一般的。
珍しいものどうしで合わせてみたいと思います。
中古販売です。
中古といっても銘苅氏の作品は価値が衰えてはいません。
実勢でも40万~70万で取引されていますのでこの18万2千円は検討すべきでしょう。
所有者の金銭的事情により販売依頼があり公開です。
完成まで3年かかったそうです。 完成受取は2010年1月18日ですから使用5年未満です。
八重山黒木ですので価値はかなりあります。 スンチではありませんので全体像が見えませんが「心」は真っ黒ですので八重山黒木としては最上級の素材と判断します。
銘苅氏の近年の作ですので細棹です。 古典奏者向きかと考えます。
胴体は、上級のヘビ皮を張ったものが付けられています。
カラクイは、24カットの黒檀で、これは私も材質的には一番評価しているものがついています。
使用期間が4年ありますので、胴体、ティーガ、カラクイ、弦などは、価値としては判断できないし、保証もできないのですが、棹は見る限りキズは全くないといっていいほどいい状態です。
棹以外をすべて取換えても、損はない作品と考えます。
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銘苅春政製作 三線棹 (11/13 販売終了)
沖縄県産木材を使った木工製品を広くアピールする「沖縄ウッディフェア」(同実行委員会主催)が6日、沖縄市久保田のプラザハウスショッピングセンターで始まった。個性豊かな手作りの木工芸品などがずらり展示され、初日からにぎわった。開催期間は9日までの4日間。
「遊ぶ木・育む木・幸せの木」をテーマにした同フェアは、ことしで19回目。出展者数は66工房で、椅子やテーブル、食器棚など県産木材を使った家具やインテリア、食器などが展示即売されている。主催者は開催期間中に2万人の来場を見込んでいる。
実行委員会の屋宜政廣事務局長は「地元の工房だからこそ安心安全の商品を提供できる。購入後のケアも頼みやすく、作家のつくる意図も直接聞くことができる。年1回の機会であり、ぜひ来場を」と呼び掛けている。期間中の開催時間は午前10時から午後8時。
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