首里城祭(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社、首里振興会)3日目の30日午後、那覇市の国際通りで「琉球王朝絵巻行列」が行われた。
国王・王妃をはじめ、中国の使者「冊封使」らの行列に総勢約700人が参加し、琉球王朝時代の華麗な儀式が再現された。
沿道には4万2千人(主催者発表)が詰め掛け、かつての琉球王国に思いをはせた。
今年は第6回世界のウチナーンチュ大会が開催されており、行列には8人の海外県系人も参加した。
首里城祭(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社、首里振興会)3日目の30日午後、那覇市の国際通りで「琉球王朝絵巻行列」が行われた。
国王・王妃をはじめ、中国の使者「冊封使」らの行列に総勢約700人が参加し、琉球王朝時代の華麗な儀式が再現された。
沿道には4万2千人(主催者発表)が詰め掛け、かつての琉球王国に思いをはせた。
今年は第6回世界のウチナーンチュ大会が開催されており、行列には8人の海外県系人も参加した。
第6回世界のウチナーンチュ大会フィナーレ=30日午後9時すぎ、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇
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第6回世界のウチナーンチュ大会(同実行委員会主催)は30日、閉会式とグランドフィナーレを那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で行い、閉幕した。閉会式には海外、国内、県内参加者を合わせて1万5395人が参加。共に歌い、踊ってウチナーンチュ同士の絆を深め、5年後の再会を誓った。閉会式では、本大会が終了した10月30日を「世界のウチナーンチュの日」に制定することが宣言された。今後は世界中のウチナーンチュがウチナーンチュであることを誇り、祝う日となる。
閉会式は「世界のウチナーンチュの日」の制定を働き掛けたアルゼンチンの県系3世、比嘉アンドレスさんとペルーの県系3世、伊佐正アンドレスさんが、相互扶助や海外雄飛などウチナーンチュの精神をうたった宣言文を読み上げ「この誇りをウチナーンチュの魂に刻み込もう」と訴えた。
海外参加者代表の屋良アルトゥーロ・ペルー沖縄県人会長は、子孫にウチナーンチュの誇りを伝えると約束。次世代代表の松本カリナ沙登美さん(ブラジル)は、平和や人権のため「万国津梁の民、団結しよう」と呼び掛けた。来賓の鶴保庸介沖縄担当相も同大会の開催を祝福した。
グランドフィナーレは、かりゆし58、ディアマンテス、BEGINなど県出身の著名なアーティストがステージを盛り上げ、多国籍の会場の心を一つにした。
本大会に先だって開催された世界若者ウチナーンチュ大会の玉元三奈美実行委員長は、県、市町村、青年会との連携で成功裏に終わったことを報告し、2年後のペルー大会につなげていくことを宣言した。
大会実行委員長の翁長雄志知事は、本大会の成果として「世界のウチナーンチュの日」の制定と世界若者ウチナーンチュ大会の県内初開催を挙げ、「沖縄を愛する全ての人々が、ウチナーンチュが心を一つにすることを祝福し、ウチナーンチュであることを誇りに思うことを心から願っている」とあいさつした。
第6回世界のウチナーンチュ大会に参加するために20日から来県しているボリビアの中学生ら17人が26日、糸満市の糸満青少年の家で南風原高校郷土芸能部の生徒らと交流した。
ボリビアの中学生らは、高校生らが披露する沖縄の伝統芸能を鑑賞し、最後は一緒にカチャーシーを踊って盛り上がった。施設に宿泊していた与那原東小学校の児童らも参加した。
空手の世界選手権は29日、オーストリアのリンツで形の男子決勝が行われ、沖縄県から出場した喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が、スペイン代表の選手を5-0で破り、2連覇を達成した。
初戦からベネズエラの選手を3-2で競り勝った喜友名は、決勝も「普段通りにやれば勝てる自信はある」と意気込んでいた。
同じ劉衛流龍鳳会の金城新、上村拓也と共に出場する団体形の優勝にも期待が高まる。
荘厳な雰囲気の中、執り行われる首里城祭の冊封儀式=29日、那覇市の首里城公園
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中国皇帝が琉球国王を任命する儀式「冊封儀式」が29日、那覇市の首里城正殿の御庭(うなー)で再現された。
28日から始まった首里城祭(同実行委員会主催、首里振興会、琉球新報社共催)の関連行事。琉球音楽や中国音楽が奏でられる荘厳な雰囲気の中、琉球王国最大の行事が執り行われた。
路次楽が先導し、冊封正使、副使が守礼門をくぐって御庭に向かう「冊封使行列」で行事を開始した。御庭には皇帝からの詔勅、下賜品を置く闕庭(けってい)、国王任命のための詔書・勅書を読み上げる宣読台が設置された。
観光客ら大勢が見守る中、皇帝からの文書の読み上げや絹織物などの拝受などが重々しく行われた。
9月の選出大会で国王に選ばれた仲宗根広さんが公の行事に初めて登場し、真剣な表情で務めた。
30日は午後0時30分から国際通りで琉球王朝絵巻行列が行われる。【琉球新報電子版】