日本一早い開花とうたわれる本部町・八重岳のヒカンザクラが咲き始めた。山頂付近の一部の木のみだが、鮮やかなピンクの花びらが目立ち始めている。
桜並木がある沿道で31日午後、ドライブ中の行楽客が開花したサクラを目にとめ、スマートフォンで撮影する光景も見られた。
沖縄気象台によると、31日から1月1日の沖縄地方は、寒気の影響で曇り、弱い雨が降る所がある。大東島地方では、1日は晴れる時間帯もある見込み。
県文化観光スポーツ部は28日、来年2月に始まるプロ野球春季キャンプに向けた「コロナ禍におけるプロ野球沖縄キャンプ受入指針」を示した。球団関係者に来県前の新型コロナウイルスのPCR検査を求めることや、多くの観覧者が訪れるキャンプ会場での感染対策、感染疑い者が出た場合の対応などを示している。冬場の沖縄観光の目玉であるプロ野球キャンプで感染を広げることがないよう、キャンプ地の各市町村に周知し、安全・安心な受け入れ体制の統一を図る。
例年、沖縄で春季キャンプを実施している国内9球団のうち、25日時点で8球団が実施を発表している。ほとんどの球団が約1カ月間滞在する。
プロ野球キャンプは、選手や球団関係者のほか観覧客なども県外から訪れ、観光閑散期の重要な市場となっている。りゅうぎん総合研究所の試算による20年のプロ野球キャンプの経済効果は、121億6800万円だった。
指針はキャンプ地の取り組みとして、入場時の検温や観覧エリアの設定、大声での歓声・声援の自粛を求めることなど、感染防止に必要な対策を示している。
県文化観光スポーツ部の渡久地一浩部長は「安心・安全なキャンプ地にし、暖かい沖縄でのトレーニングが実りあるものとなり活躍につながるよう期待している」と話した。
沖縄キャンプを発表している球団は、東北楽天ゴールデンイーグルス、広島東洋カープ、横浜DeNAベイスターズ、北海道日本ハムファイターズ、読売ジャイアンツ、阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズ、中日ドラゴンズ。東京ヤクルトスワローズはまだ発表はしていないが、キャンプ地の浦添市が受け入れ準備を進めている。
一方で、沖縄でキャンプを行う海外球団の予定はない。日韓関係悪化の影響を受けた今年2月を除いて、毎年韓国から7球団ほどを受け入れていた。
全国のクリエイターが参加した作品コンテスト「Rethink Creative Contest」の授賞式が12月15日、東京都渋谷区の東京カルチャーカルチャーで開催され、最優秀賞であるRethink PROJECT賞に、沖縄県をテーマにした仲本莉里歌さんの作品「お墓は怖い場所じゃない」が選ばれた。
Rethink Creative Contestは、JTによる地域社会の課題解決に取り組むプロジェクト「Rethink PROJECT」の一環として、株式会社クリエイターズマッチと協働で2018年から開催しているコンテスト。“クリエイターの地産地消”を目指し、さまざまな地域のクリエイターがそれぞれの地域の文化や暮らしにあった発想から作られた作品を審査するというものだ。
今回のテーマは「あなたに縁のある地域をRethinkして、その地域の魅力を今までにない切り口でアピールするポスターの制作」で、全国から469点が応募。その中から、先祖の墓の前に親戚同士で集まりごちそうを楽しむ沖縄県の伝統行事「シーミー(清明祭)」をモチーフにした作品「お墓は怖い場所じゃない」がRethink PROJECT賞に選ばれた。
受賞した仲本さんは「素晴らしい賞をいただけて光栄です。今年はコロナ禍による自粛でシーミーもなくなっていってしまう不安もありましたが、このコンテストを通じていろいろな人に知っていただける機会にもなってとてもうれしいです」とコメント。審査員を務めた「Rethink PROJECT」推進責任者の藤内省吾氏は「沖縄といえば青い海やおいしいものをアピールしたくなるところを、お墓という一見ネガティブなものに目を付け、お墓や沖縄の魅力をRethinkしていただいた」と講評した。
今年の授賞式は新型コロナウイルス感染症対策の一環として、一部の受賞者はオンラインで参加したほか、初のオンライン配信も実施。授賞式ではRethink PROJECT賞の他、審査員賞5作品、優秀賞24作品が表彰されたほか、審査員6名によるトークセッションも行われた。/WALKER+
なお、今年の受賞作品はRethink Creator PROJECTの公式ページで公開中。地域をよく知るからこそのユニークな発想で生まれたポスターを通して、それぞれの地域の魅力を再発見してみよう。
■Rethink Creative Contest審査結果(Rethink Creator Project公式サイト内)
https://rethink-creator.jp/contest/exam.html