沖縄三線.com

沖縄のことあれこれ。

宮古地域の「第二の空の玄関口」本格運用始まる 「みやこ下地島空港ターミナル」

2019-03-31 06:50:56 | ニュース

出発初便に乗り込む搭乗客ら=30日午前11時37分、宮古島市伊良部の「みやこ下地島空港ターミナル」

++++++++++++

「みやこ下地島空港ターミナル」が30日午前8時、開業した。宮古地域の「第二の空の玄関口」の本格運用が始まった。ターミナルでは開業式典と格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの宮古下地島就航式典が行われ、県や市など多くの関係者が訪れて開業を祝った。

 開業式では下地敏彦市長が「さまざまな地域からの離発着があり、国際交流などの促進につながる。新たな空の玄関口としての発展を期待したい」とあいさつした。ターミナルを運営する下地島エアポートマネジメントの伴野賢太郎社長は「とうとうスタートの日を迎えた。より多くの人が利用できるよう研さんし、宮古島市、そして沖縄県の観光振興に寄与できるよう日々進歩していきたい」と力を込めた。

 続いて行われたジェットスターの就航式では、片岡優社長が「初日の成田―宮古下地島便は往復ともにほぼ満席」と笑顔で報告。「新たな需要を開拓し、多くの人が宮古を訪れるよう活性化できればと考えている」と意気込んだ。


開業を記念してくす玉割りを行う関係者ら=30日午前8時12分、宮古島市伊良部の「みやこ下地島空港ターミナル」

下地島空港は長さ3000メートルの滑走路を持ち、1979年にパイロットの訓練飛行場として開設された。

80年に那覇―下地島線が定期就航していたが、94年に運休。その後の訓練使用回数も減り、休眠状態にあった。

県が新たな利活用のため民間事業者を公募し、三菱地所(吉田淳一社長)と17年3月に合意を締結、新たなターミナルの整備に至った。

到着第1便となるジェットスターの成田―宮古下地島路線の機体は午前10時55分に滑走路に着陸。到着口前では宮古島観光協会やジェットスター関係者らが拍手と三線の音色で、初めての搭乗客を盛大に出迎えた。

搭乗客らは驚いた表情を見せつつも笑顔で到着口を通過した。

その後、下地市長らが乗り込んだ出発初便の成田空港行きが、空港スタッフらに見送られて正午に離陸した。


宮古島観光協会など、関係者らに出迎えられる到着第1便の搭乗客ら=30日午前11時10分、宮古島市伊良部の「みやこ下地島空港ターミナル」

航空路線の定期便は、ジェットスター・ジャパンの成田―下地島のほか、同社の関西―下地島が7月3日から、香港のLCC香港エクスプレス航空の香港―下地島が7月19日からの就航が決定している。また、韓国大手航空会社の大韓航空が6月にチャーター便の就航を予定している。

【琉球新報電子版】


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベストオブミス沖縄 小嶺、裁さん県代表

2019-03-29 21:43:02 | ニュース

「ミス・ユニバース・ジャパン」県代表の小嶺美沙樹さん(右)と「ミス・グランド・ジャパン」県代表の裁愛美さん

=28日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

++++++++++++++++++

三つのミスコンテストの地方大会を合同開催した「ベスト・オブ・ミス沖縄大会」最終選考会が28日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。10人のファイナリストの中で「ミス・ユニバース・ジャパン」は小嶺美沙樹さん(25)=那覇市出身、「ミス・グランド・ジャパン」は裁愛美さん(26)=同=がそれぞれグランプリとなり県代表に選ばれた。「ミス・ユニバーシティ」は入賞の該当者がいなかった。

小嶺さんは「沖縄代表から日本代表となり、世界に素晴らしさを伝えたい。世界でも一番を取る」と宣言した。裁さんは「素晴らしい経験ができた。もっと自分を磨き、応援をこの身に焼き付けてそれを背負い、世界に発信したい」と意欲を見せた。

「ミス・ユニバース・ジャパン」準グランプリは仲井間彬加(あやか)さん(27)=那覇市出身、「ミス・グランド・ジャパン」準グランプリは渡部祐里奈さん(27)=埼玉県出身=だった。審査員特別賞に安里比良さん(27)=北谷町出身、玉那覇愛さん(27)=那覇市出身=が選ばれた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の2月の観光客数は過去最高の77万人 年度累計911万人に 中国から海路客倍増

2019-03-26 22:16:27 | ニュース

2月に夏日が観測され、半袖姿で観光を楽しむ家族ら=2月19日、那覇市首里の首里城公園

*************

沖縄県文化観光スポーツ部は25日、2月の入域観光客数を発表した。

前年同月比8・5%増の77万2200人となり、2月の過去最高を更新した。外国人客が大幅に伸び、特に中国からの海路客が倍増。2月までの2018年度累計は911万5千人で、初めて2月までで900万人を突破した。年度目標の大台1千万人達成は依然厳しいが、3月も好調に推移する見込みで県は年度末まで動向を注視している。

外国人客は前年同月比23・3%増の24万100人だった。市場別では、中国本土、台湾が春節による旅行需要の高まりで増加。中国本土は同49・9%増の7万7200人で、クルーズ船の寄港回数が増加したため海路客は同2倍超の5万7100人だった。台湾は海路客は減ったものの、空路が増加しており、同10・3%増の5万8700人だった。

国内客は前年同月比3・0%増の53万2100人だった。名古屋方面が航空会社の離島直行便や団体旅行の販売が良好で同9・7%増の4万8700人だった。東京方面はプロ野球やJリーグなどスポーツキャンプ需要があり、同1・4%増の25万3800人で前年を上回った。

18年度目標の1千万人達成には3月で88万5千人の来県が必要となる。前年度の3月実績は83万7400人だったため、4万7600人の上積みが必要となる。

3月は春休みの旅行需要の高まりや大型クルーズ船の寄港回数が増える予定であるため、全体は好調に推移する見込みで、県は1千万人の目標達成への望みをつないでいる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一足先に夏の笑顔 与那国で海開き

2019-03-25 20:24:08 | ニュース

全国に一足早い夏の到来をアピールしようと「日本最南端!八重山の海びらき2019」(主催・八重山ビジターズビューロー)が24日、与那国島のナーマ浜で開かれた。

曇り空で肌寒さを感じる天気だったが、参加した500人(主催者発表)は今年初めての海水浴を満喫した。

町立久部良小学校と同中学校の児童・生徒が海開きを宣言。集まった子どもたちはテープカットと同時に駆け出し、水しぶきを上げて海に飛び込んだ。

石垣島気象台によると、24日午前10時現在の与那国島の気温は19・1度。寒気の影響で肌寒さを感じる天候となった。

海に飛び込んだ子どもたちも時折体を震わせたが、久しぶりの海に笑顔を見せ、友達や家族と一緒に初泳ぎを楽しんだ。

与那国馬の乗馬体験や景品が当たる海上収穫祭のほか、お笑いライブなどもあった。

(村松友紀通信員)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人間国宝・宮城能鳳さんに日本芸術院賞 県内から初受賞

2019-03-24 08:54:26 | ニュース

国立劇場おきなわ開場15周年記念特別公演の組踊「孝行の巻」で母を演じる宮城能鳳さん(左)。同劇場の組踊研修で指導した佐辺良和さん(右)、金城真次さん(中央)らと共演した=1月13日、浦添市の同劇場

++++++++++++++++++

日本芸術院(黒井千次院長)は22日付で、優れた芸術家を表彰する2018年度日本芸術院賞の授賞者8人を発表し、県内から組踊立方の人間国宝・宮城能鳳さん(80)=与那原町=が選ばれた。県内からの受賞は初めて。「組踊における卓越した技法による舞台表現と継承発展に寄与した功績」が評価された。授賞式は6月下旬に東京都の同院会館で行われる予定。

能鳳さんは「私でいいのだろうかと思うが、非常に栄誉なことだ。苦労して芸能を継承された先師先達(せんだつ)のおかげだ。今後も若手の育成に励みたい」と語った。


同院は授賞理由について「女方の持つ優美華麗さと沖縄芸能独自の品格を誇り、端麗にして繊細さの中に強靱(きょうじん)さを秘めた芸風を確立」していることや「後進の養成に尽力」していることを挙げた。

能鳳さんは1938年生まれ、旧佐敷村(現南城市)出身。本名は徳村正吉(まさきち)。初代宮城能造に師事。90年から県立芸術大教授を務め、2004年に客員教授、07年に名誉教授。05年から国立劇場おきなわの組踊研修の立方主任講師を務める。06年に重要無形文化財「組踊立方」保持者(各個認定)=人間国宝=に認定。09年に重要無形文化財「琉球舞踊」保持者(総合認定)に認定され、15年から琉球舞踊保存会会長を務める。13年に琉球新報賞。宮城本流鳳乃会(おおとりのかい)家元。

【琉球新報電子版】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする