報道カメラマンの山城博明さん(71)が1969年から90年にかけて撮影した「ハジチ」の写真集「新版 琉球の記憶 針突 ハジチ」(高文研・1760円)がこのほど出版された。
ハジチは沖縄で琉球王国の時代から女性が手に彫っていた入れ墨。
山城さんは「このような習俗文化があったことを知ってほしい」と話した。
模様や施した理由は沖縄本島や各離島で異なる。1899(明治32)年の入れ墨禁止令後はハジチをする女性がいなくなった。
山城さんは大学生時代から県内各地でハジチをした女性を撮影してきた。「彫る人を呼ぶ際の交通費や宿泊費などもかかったので女性が皆、できたわけではない」と説明。「彫ると痛くて三日三晩眠れなかったという話も聞いた」という。
同写真集は2012年に別の出版社から刊行されたが、現在は手に入りにくく新版の出版が待たれていた。提供された写真など4枚を入れ替えたが収録枚数は同じ。沖縄国際大学名誉教授の波平勇夫さんによる解説もそのまま収録。台風接近の影響で入荷が遅れており県内書店には9月上旬ごろから並ぶ見通し。出版記念の写真展が東京で開かれている。
「新版 琉球の記憶 針突(ハジチ)」と収録された写真を撮影した報道カメラマンの山城博明さん
=3日午後、那覇市泉崎の琉球新報社
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写真展開催 東京都千代田区神田神保町の農文協・農業書センター
沖縄女性の入れ墨「ハジチ」、東京で写真展 国に禁じられた文化伝える
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報道カメラマンの山城博明さん(71)の写真展「琉球の記憶 針突(ハジチ)」が 1日、千代田区神田神保町の農文協・農業書センターで始まった。25日まで。
入場無料。
沖縄では琉球王国の時代から、女性が手に入れ墨を彫る「ハジチ」の文化があった。
厄払い、婚姻の証しなどの意味があったが、1899年に日本政府が入れ墨を禁止した。
山城さんは1969年から90年代まで県内各地でハジチが施された女性を撮影。会場には「陶芸を売るオバー」とのタイトルで那覇市壺屋で撮影された女性をはじめ、 伊江島や八重山などで撮影された女性の写真約30枚が展示されている。
山城さんは「沖縄の島々で、ハジチを施した理由や模様も異なる。沖縄にあった習俗文化について多くの人に知ってほしい」と呼び掛けている。
問い合わせは同センター、電話03(6261)4760。
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過去のハジチ関連ブログはこちら☆ ←安室奈美恵さんの入れ墨も載せています。