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沖縄のことあれこれ。

海中分解のプラ原料を開発 沖縄県と甲南化工が特許取得 近海の菌活用

2019-07-30 13:21:16 | ニュース

沖縄県商工労働部は29日、沖縄近海の海中から新たに発見した菌株を用いて、海洋生分解性プラスチックなどの原料として期待される「(R)3―ヒドロキシ酪酸(R3HB)」を効率的に生産する方法を開発したと発表した。R3HBを含むプラスチックは微生物の少ない海洋でも生態系の中で分解され、世界的な問題となっているプラスチックごみによる海洋汚染対策になると期待されている。県は普及に向けて生産のさらなる効率化とコスト減少を図る。

県と甲南化工(大阪)の共同研究として5月10日付で特許を取得した。

研究を進めてきた県工業技術センターは2009年から、R3HBを生産する「ハロモナス菌」のさまざまな菌株を沖縄近海で採取していた。数百種類の菌株をテストし、従来より大量にR3HBを生み出す菌株を発見した。

通常のハロモナス菌株は発酵により細胞内に物質を作り、それを研究者が化学的に分解することでR3HBを取り出している。新たな菌株は細胞の外に直接R3HBを作り出すため効率が良く、大量に生産できるという。

培養液の成分や温度など生産条件を整えることで従来の2倍以上の高効率で生産が可能で、抽出の技術も向上したため1トンのタンクを使うと1カ月で100キロのR3HBを含む培養液の生産が可能だという。この菌株が確認されているのは現在沖縄近海だけだという。

世界的に使用されているプラスチック製品の多くは石油由来で自然界で分解されないが、土中の微生物によって分解される性質を持つポリ乳酸系の「生分解性プラスチック」も実用化が進んでいる。だが、ポリ乳酸系のプラスチックも陸上に比べ微生物が少ない海洋の環境では分解されない。海洋中でも分解されるR3HBは大量生産が難しく、1グラム当たり数万円と高額で実用化には高いハードルがあった。

県工業技術センターの世嘉良宏斗主任研究員は「試作品の段階では、もろく、プラスチックとしてはまだ使えない。生分解性を維持したまま良いプラスチックを作っていく」と話した。

同センターは今後、3月に設立されたベンチャー企業のグリーンテクノプラス(うるま市、常盤豊代表)と共同して開発に取り組んでいく。5年以内に、R3HBを含むプラスチック製品をポリ乳酸と同水準のコストで生産することを目指している。

 

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沖縄県の県税収入、過去最高 好況で県税も増加

2019-07-29 19:34:05 | ニュース

沖縄県は26日、2018年度の歳入歳出決算概要を発表した。

好調な県経済を背景に県税が増加し過去最高を更新した。しかし一般会計の歳入総額は、国庫支出金の減少などで前年度比2.7%減の7346億1062万円となった。

歳出総額は3.0%減の7245億4139万円だった。歳入歳出ともに過去5番目の規模となった。

歳入から歳出を差し引いた形式収支額は100億6922万円となり、前年度に比べ、18億3643万円増となった。

形式収支額から翌年度に繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は40億7021万円となり、単年度収支額は5億1717万円の黒字だった。

歳入は地方交付税が前年度比0.6%減の2080億7817万円、国庫支出金が9.8%減の1926億152万円、県税が1310億6772万円、県債が501億6800万円だった。

滞納した税などが時効となった不納欠損額は2億6538万円で前年度に比べ34.8%増となった。年度内の税などの未納を示す収入未済額は34億510万円で前年度比3.0%減だった。

歳出は教育費が前年度比2.2%増の1667億340万円、民生費が4.1%減の1091億4390万円、土木費が18.7%減の834億5443万円、公債費が10.6%減の664億4千万円だった。

翌年度繰越額は583億3917万円で前年度比8.4%増となった。主な内容は土木費と農林水産業費だった。支出されなかった不用額は149億円957万円で前年度比13.8%減。

特別会計は国民健康保険の県単位化などで歳入が前年度比115.1%増の2680億円4358万円、歳出が同124.5%増の2607億2077万円だった。

翌年度に繰り越すべき財源を形式収支額から差し引いた実質収支額は71億1720万円だった。

 

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開鐘チーガ

2019-07-26 13:50:25 | 三線

 

開鐘チーガとは、盛嶋開鐘三線の胴体に使用されている特殊胴のこと。

三線盛嶋開鐘 附胴

三線 盛嶋開鐘(ムリシマケージョー)のお話

むかし むかし 

琉球王国時代、首里王府の別邸だった御茶屋御殿(うちゃやうどぅん)で
名工・真壁里之子(マカビサトゥヌシ)の作った三線を集めて弾き比べをした。

大抵の物は夜が更けるにつれ音色が悪くなっていったが、その一方で
暁を告げる開静鐘(ケージョーガニ)の音が響きわたる時間になっても、ますます美しい音を奏でた三線が五挺残った。

この五挺は真壁作の優秀なものとし、『五開鐘』と呼ばれるようになった。

特に盛嶋開鐘は城(グスク)開鐘ともに五開鐘の筆頭として戦前まで(※)中城御殿が所有していて門外不出であった。
※中城御殿(なかぐすくうどぅん)は、琉球王国の王世子(中城王子)の邸宅のこと。

 

時は流れ・・・

昭和20年(1945年)4月の米軍の沖縄上陸の際に中城御殿は屋敷の西隅に頑強な壕を掘って、
王冠、おもろさうしなどの宝物とともに格護して首里を離れた。

戦が終わり、帰ってみると壕は焼けてはいなかったが、中の物はすべて持ち去られた状態で何ひとつ残っていなかった。

戦後ほどなくして米国から「おもろさうし」が返還されたので、
この名器二挺も必ず米国に渡ったものと確信していると尚家に詳しい真栄平房敬さんは語っていた。

ところが・・・・、

昭和57年(1982年)宮里春行さんに北谷(ちゃたん)の住人から
『私の持っている三線は盛嶋開鐘だが金に困っているので買い手を紹介してくれないか』と連絡があった。

夢にまで見た行方不明の開鐘ではと半信半疑で手にしてみると心が震えるほどの作りと品位であり
「盛嶋開鐘」と芯に書かれた朱書きの書体の格調高さといい紛れもなく本物と確信した。

本物であるとの確信のため所有者はウン千万円は欲しいという。
それでも宮里さんは買い手がいると思ったが持ち前の義侠心が顔を出した。

『この三線は本来は中城御殿のものであり、あなたはこれまで単に預っているだけのことで
本来なら中城御 殿に返されるべきものである。』

『この三線がウン千万円の値段がする場合は、公然と白日の下で売買される時であり、
この三線は今のところ潜っている状態で公然と売買される状態にはない。』

『そこでどうだろう、あなたが戦後30年間預っていたことにして
年10万円をその管理料として、300万円を受け取ることにしたらどうか。
その費用は本来の所有者である尚裕さんにお願いし、
尚さんから沖縄県の財産として県立博物館に寄贈させたほうがいいのではないか。』

『もし、貴方が駄目だと言っても私がこのことを知ったからには、あくまでも公表する』
と大岡裁判よろしく説得した。

その理非を弁えた情熱にほだされ相手もしぶしぶ折れてそのような運びとなった。


何よりも狂喜したのは三線愛好家である。
これまで目にしていた開鐘は最高のものではなく、二番手、三番手の三線であり
最高の盛嶋開鐘は戦災にあったとして諦めていたのが忽然と出現したのである。

彼らはまるで戦場から生き返って来た息子に会ったようにためつすがめつ展示された盛嶋に見入った。
憂いは完全に去った。

なお、盛嶋開鐘は昭和57年(1982年)11月10日尚裕氏から県立博物館に寄贈されている。

参考文献

「沖縄の三線」沖縄県教育委員会1992年(4ページ下段参照)
 
「琉球三線の名器一覧表」

県指定有形文化財の開鐘

盛嶋開鐘 附胴(ムリシマケージョー つけたりどう)

翁長開鐘(ヲゥナガケージョー)

志多伯開鐘(シタファクケージョー)

湧川開鐘(ワクガーケージョー)

富盛開鐘 附胴(トゥムイケージョー つけたりどう)

※(  )内のカタカナは首里言葉。
------------------------------------------------

☆開鐘型チーガを合わせた六線はいかがでしょう! 

棹も高級材とされている縞黒檀(カマゴン)で製作しています。

 

三線は沖縄三線.comで!

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ルーツに触れ、涙 県系4世・エミリーさん 親族と初対面

2019-07-26 08:27:33 | ニュース

自身のルーツをたどるためニューカレドニアから来沖した県系4世エミリー・トセイ・ミヤザトさん(17)が25日、宜野湾市普天間に住む親戚の上間美代子さん(78)、真境名貞子さん(72)と面会した。

「やっと会えたね」「こんなすてきな日はない」と歓迎の言葉を掛けられたエミリーさんは涙を浮かべ、“異国の地に住む家族”との対面を喜んだ。

エミリーさんは1910年に移民としてニューカレドニアに渡った宮里長盛さん=旧兼城村出身=を曽祖父に持つが、それ以外は沖縄のルーツに関する情報がほとんどなかった。来沖を機に琉球新報などで情報を呼び掛けたところ、上間さんと真境名さんが名乗り出た。

エミリーさんは来月7日まで滞在する予定で「一つでも多く家族のこと、沖縄のことを知りたい」と語った。

上間さんと真境名さんは「沖縄の家庭料理を食べさせてあげたい」と、ソーメンチャンプルーやヒラヤーチーを振る舞った。また宮里家の家系図やエミリーさんの祖父らが来沖した際の写真を見せながら、親族の思い出話を披露した。

初めて訪れた沖縄だが「不思議と懐かしさがこみ上げてきた」というエミリーさん。温かなもてなしに感動したといい「改めて沖縄のルーツを大切にしたいと思った」と話した。

 

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カマゴン六線 開鐘型チーガに本皮強化張り

2019-07-24 22:43:07 | 三線

やっと完成。

特殊胴の開鐘型チーガに合わせ、本皮強化張りにしました。

特殊胴もさらに工夫をこらし、音響の精度を高めました。

また、本皮強化張りなのでほとんど破れることはありません。

カラクイは、いまでは稀有な存在となりつつあるバッファローホーン(水牛角製)を取り付けました。

ティーガは、ミンサー柄です。

※この六線は販売済みとなりました。ご利用ありがとうございました。

特殊胴 開鐘型チーガ

☆開鐘チーガとは! クリック☆

ティーガはミンサー柄

☆ミンサーに描かれている柄の意味

かつて通い婚の風習があった時代に、想いを込めて、女性から男性に対して贈ったのがこのミンサーだと言われている。

柄の特徴として、五つの■が「いつの」を表し、四つの■が「世」を意味する。

短い横縞を連続させる「ヤシラミ(ムカデの足)」柄は、「足しげく」にちなむ。

よって、「いつの世までも、足しげく私の元に通ってください」という意味があった。

藍を何度も重ねて染めることから、「愛を重ねて」という意味も含まれると言われている。

沖縄三線.comお勧めの六線です。

いまのところ縞黒檀の六線はこの1本のみです。

 

 

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