3月で廃業した琉球泡盛酒造所「千代泉酒造所」(沖縄県宮古島市)で残っていた原酒を引き取り、商品化を進めている「千代泉プロジェクト」のメンバーらは1日、那覇市久米の泡盛倉庫で商品リリースの概要を発表した。7月から「追悼」と題し、他メーカーの泡盛とブレンドした酒を発売する。秋以降は100%千代泉のオリジナル商品を発売する計画で、メンバーは「沖縄戦で失われた泡盛文化を再興するプロジェクトにしたい」と意気込んだ。
第1弾の「追悼」シリーズは3銘柄とコラボ予定で、この日は伊平屋酒造所の「照島」、崎山酒造廠の「松藤」とブレンドする。価格はいずれも2500円程度とする。
伊平屋酒造所は、千代泉酒造所と同じ時期に創業したことなどから選ばれた。千代泉酒造所で眠っていた泡盛原酒約2万リットルを買い取り、限定販売していく。
復活の過程で得たブランド化や販売のノウハウは、他の小規模酒造所の支援で活用していく計画だ。
12、13の両日には東京で開かれる東京インターナショナルバーショーに出展し、企画をPRする。千代泉プロジェクトの代表を務める泡盛倉庫の比嘉康二店長は「泡盛をウイスキーなどに負けない蒸留酒として世界中のアルコールファンに魅力を伝えていきたい」と意気込んだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます