恩納村は万座毛周辺に特産品店やレストランなどを整備した3階建ての施設を2019年4月にオープンする計画を進めている。3階には展望台も設置し、周辺の植生や海を同時に見下ろしながら、万座毛の景観や夕日を楽しめるようになる。計画ではそのほか、駐車場を現在の50台収容から240台収容まで拡大する方向で検討している。
村によると、万座毛には近年約150万人が訪れており、うち約8割が外国人観光客だという。
現在の売店は屋根があるだけの簡易な施設で、電気や水道などが不十分だとの指摘もあった。
村企画課は「訪問者からは万座毛を散策した後の休憩場所がほしいとの声がある。観光客増加で駐車場不足にも追い打ちがかかっていた」と整備の背景を説明する。
総事業費は約9億円。施設は現在の駐車場敷地の一部などを利用し、散策路の開始地点付近に建設する。1階部分の床面積は約1300平方メートル。商業施設のほか、展示施設や観光案内が入り、総合的に万座毛の魅力を発信する。
新たな駐車場には村有地を利用するが、天然記念物の植物群落の存在や自然公園法との兼ね合いで現在、場所について県と調整を進めている。
現状では夕日時など混雑時に駐車スペースが足りず、駐車場へと続く道で約300メートルの渋滞が見られることもある。
さらに、万座毛周辺の散策路を西に100メートル延伸することも検討している。
村は、1日までに実施計画をまとめた。早ければ16年度中に駐車場の整備を終え、17年秋ごろに建物施設の工事を始める。/新報(長浜良起)
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