オリオンビールやリウボウ、近鉄グループホールディングスなど沖縄県内外の企業で構成する「ジャパンエンターテイメント」が、沖縄本島北部で計画するテーマパーク事業の総事業費が500億~600億円規模になることが16日、複数の関係者への取材で明らかになった。
今帰仁村のオリオン嵐山ゴルフ倶楽部が建設場所に内定している。ジャパンエンターテイメントと嵐山ゴルフ倶楽部は早ければ8月中に用地の賃貸契約を結び、ゴルフ会員権の買い取りなどテーマパーク整備に向けた作業に入る。
2024年末から25年初めごろの開業を目指して準備を進める。北部の自然を体験できる施設を想定し、現在のゴルフ場の地形も活用するという。年間の来場者数は300万~500万人を見込む。ゴルフ場は21年6月ごろまで営業を続ける予定で、その後にテーマパーク整備工事を始める。テーマパークでは約2千人を雇用する計画がある。
事業には県内企業のほか旅行業大手のJTB、マーケティング会社の「刀」など10社程度が出資する。総事業費のうち、出資金などで賄えない部分は大手ファンドなどから調達することも視野に入れている。
テーマパーク開業に向けてオリオン嵐山ゴルフ倶楽部は会員から会員権を買い取る方針で、相場に割増価格などを上乗せし、正会員は50万円、平日会員は40万円とする方向で調整を進めている。
同倶楽部の従業員はテーマパークでの採用も含めて就業を支援するという。テーマパークへの就業を望まない場合などは、年間給与額の60%を2年分相当支払うことを検討する。
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