ピーチの沖縄関係路線の利用者は、初就航から現在までで累計330万人以上に上る。12年10月13日から17年12月21日までに繰り返し搭乗した乗客を調べると、最多は大阪に住む大学教員の56歳女性で約230回。沖縄に単身赴任していたため、週末にピーチで大阪へ帰ったという。低価格なだけでなく、制服のデザインや客室乗務員の髪色が自由な点が気に入っているという。

2位は那覇―香港(運休中)を出張で約190回使ったという57歳男性。3~5位はいずれも約160回で、子どもや孫の顔を見に那覇から大阪へ足を運ぶという60歳男性、単身赴任先の大阪と実家のある那覇を往復したという46歳男性、大阪に沖縄料理屋を出店した那覇市在住の64歳男性だった。

全国の路線で12年3月~17年2月のランキングを調べると、1位は約370回、2位は約360回、3位は約340回、4位は約310回、5位は約290回。年齢は45~59歳で、沖縄関係路線と同じように単身赴任者の利用が目立つ。「毎週家族に会えるから頑張れる。生活パターンを会社にも理解してもらっている」との声もあった。

井上CEOは「ピーチという『空飛ぶ電車』でライフスタイルが変わった証拠。これからも、LCCを使った顔合わせのコミュニケーションを応援したい」と話している。